僕にとって4年ぶりになる大規模な写真展が、全国のキヤノンギャラリーで開催されます。
 タイトルは「ミャンマーに架かる虹」。2013年に2度にわたって旅したミャンマーの魅力をあますところなく伝えます。
 

 

■日時と場所

銀座キヤノンギャラリー 7月31日~8月6日

梅田キヤノンギャラリー 8月28日~9月3日

名古屋キヤノンギャラリー 9月25日~10月8日

仙台キヤノンギャラリー 10月23日~11月4日

 
 

展示内容

 アジアに残された「最後のフロンティア」として、いま世界中から熱い視線を注がれているミャンマー。この国に生きる人々の姿を、庶民の目線から撮影しました。
 田舎道をのんびりと行き交う牛車。畑仕事にいそしむ女たち。古い僧院で真摯に祈る僧侶。ゆったりと流れる時間の中で、人々は大地にしっかりと両足をつけた暮らしを送っていました。
 これまでの遅れを取り戻すべく、ミャンマーが今後急激な経済成長を遂げるのは間違いありません。それでも仏教に篤く、穏やかで控えめなミャンマー人の心根は、この先も揺らぐことはないでしょう。
 


 
 

写真展の見どころ

 写真展のいいところは、なんといってもクオリティーの高い写真を多くの人にご覧いただけること。WEBやメルマガに掲載している写真とは違う、プリントでしか出せない質感と奥行きを感じてもらえるはずです。
 
 ご存じのように、デジタル写真というのは「ピクセル」と呼ばれる点でできています。僕がいま使っているキヤノンのEOS-5Dmark3というカメラは2230万画素。つまり1枚の写真が2230万個の点の集まりとして記録されているわけです。
 
 この2230万という画素数がどれほど大きいのか。それはこのブログの画像(750X500ピクセル)がたった38万画素で表示されていることからもよくわかります。つまりカメラが記録した画素すべてを使ってプリントした写真は、WEB写真の60倍もの情報量を持っているのです。
 
 だからプリントして初めて気付くこともあります。人物の細かい肌合いまではっきりと見えてくるし、背景に写っている木の葉の一枚一枚まで確認できる。実際にその場所に立っているようなリアルな臨場感を得られるのです。
 
 僕は普段あまりプリントをしません。というか写真展でも開かない限り、A3ノビの大きさでプリントして作品を眺めるという機会はまずありません。だからプリントすることによって写真が持つ「フルポテンシャル」を確認できるというのは、僕自身にとっても貴重な経験なのです。