インドの農村は家畜のにおいに満ちている。牛や羊、ラクダ、鶏や豚なんかも。山羊と牛は、街にもたくさんいる。インドの街を歩くと、「都市は人間だけのもの」という僕らの思い込みは、あっさり覆されてしまうのです。

 

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羊の群れが砂煙を上げて移動する。乾燥したデカン高原でよく見る光景だ。

 

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インドの街中にいる山羊ってすごく人間臭い顔をしている。今にも「あぁ、ひなたぼっこって気持ちえぇなぁ」って喋りだしそうな、そんな雰囲気があります。

 

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羊ってよく見るとなかなか愛らしい顔をしています。ペットとして飼っても良さそう。もちろん、インドの羊は愛玩動物ではないので、最期にはドナドナ的な運命が待ち受けているわけですが。

 

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AIによる自動運転の話題をよく聞くようになったが、インドには昔から「自動運転車」がある。ラクダ車だ。ラクダに荷車を引かせて街道を進めば、手綱を握りしめる必要はない。寝ていても大丈夫。頭のいいラクダが勝手に目的地まで進んでくれる。ただし速度は遅い。早足の人間といい勝負だ。

 

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グジャラート州に入ると、街中で寝そべる野良牛をよく見るようになる。この野良牛、実はちゃんと飼い主がいて、毎朝乳を搾っている。昼間は街中に「放し飼い」にされて、人の残飯やゴミなどを食べ、夜になると飼い主の家に戻るのだ。

 

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インドの街角で座り込んでいる野良牛。暑い午後、涼しい日陰でなるべく体力を使わないようにじっとしているのは、牛だけでなく人間も同じだ。

 

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夕暮れ時、道路の真ん中に集まって遠くを見つめている野良牛の群れ。なにか深遠なことを考えているようでもあり、なにも考えていないようでもある。インドの牛は不思議な目をしている。

 

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川の水で牛を洗う男。久しぶりに単焦点レンズ(85mm)を持ってきたけど、活躍する場面は少ない。この写真のように撮りたい絵が予測できる場面なら、単焦点の方が優れているのだが、状況が刻一刻と変化し、柔軟な対応を求められる場合には、標準ズームに頼ることになる。

 

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この写真を「動物」のカテゴリーに含めるのには若干の違和感はありますが、まぁ「猿の神様」に扮した人間ってことで。
インドには「プロ」のコスプレイヤーがいる。扮しているのはアニメキャラじゃなくて神様だけど。猿の神様ハヌマーンの格好で家々を回り、「神様が来たよ。お金くださいな」と言うのだ。神様に扮装した物乞い、と言えなくもないが、ここまで完成度が高かったら、お金を払う価値があるよね。