インドを旅していると様々な動物に出会うが、その中でも特によく見かけるのが牛と山羊だ。牛はヒンドゥー教徒にとって神様の乗り物であり、貴重なタンパク源であるミルクを供給してくれる大切な存在だし、植物性のものなら何でも食べてしまう山羊は、その飼いやすさゆえに農村でも街中でもよく飼われている。

 今回の旅では山羊のかわいさに目覚めてしまった。山羊って意外に表情豊かだし、性格も穏やかで、ペット的な魅力にもあふれている。猫ブームに沸く日本でも、次なるかわいいペットとして「山羊ブーム」が来たりしないだろうか?

 

india19-87425インドの街角で出会った子山羊がかわいすぎ。大切に飼われているのだろう。毛布を防寒着代わりに着せられて、首には鈴がついていた。四つのつぶらな瞳がじっとこちらを見つめていた。

 

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山羊は「少しでも狭く、少しでも高い場所を好む」という変わった性質を持っている。天敵に襲われないような断崖絶壁で暮らしていた野生の記憶がそうさせるのだろう。わざわざこんな場所にいなくても、と思うような狭いところでも、案外居心地良さそうにしている。

 

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子山羊って意外に温かくて、重さがちょうど人間の赤ちゃんぐらいなので、抱っこしているとちょっと懐かしい気持ちになる。

 

india19-92714インドの野良犬はもの悲しい。厳しい生存競争を生き延びて、なんとか安住の地を見つけたら、決してそこから動こうとしない。新しい命が生まれる一方で、失われていく命も多い。野良犬たちはいつもタフな世界を生きている。

 

india19-101920インドでは頻繁に猿を見かけるが、そのほとんどが人からエサをもらったり、人の食べ物をかっぱらったりする厄介な野猿である。こうして首に鎖をつけられて、人に飼われている猿は珍しい。野猿は人と目が合うと歯をむき出しにして威嚇してきたりするが、この飼い猿はおとなしく、表情も穏やかだった。

 

india19-97849聖地バラナシを流れるガンジス川に浮かぶボートに、美しいカワセミがとまっていた。インドは撮り好きの人には魅力的な国だが、遠くの野鳥を撮るには望遠レンズが必須なので、僕はいつも眺めるだけだった。このカワセミはすぐ近くまで来たので撮ることができた。でもやっぱ300mmとか、欲しいよね。

 

india19-17463インドで豚を見かけることは滅多にない。豚肉を宗教的なタブーとして避ける人がほとんどだからだ。オリッサ州の山村には、例外的に多くの豚が飼われていた。村人の大半がキリスト教徒であることと関係があるようだ。それにしても子ブタってほんとにかわいいね。

 

india19-23323インドの猫は人懐っこいタイプではない。どちらかといえば猜疑心が強く、簡単には人に心を許すまいという意思を感じる。ヒンドゥー教徒にとって縁起の悪い動物である猫は、牛や山羊のように厚遇されてはいないし、犬のように際限なく増え続けているわけでもない。インドの猫は孤独と自由を愛している。

 

india19-74527india19-76725インドは猿の多い国だが、その中でもハヌマンラングールは大型で運動能力も高い猿だ。赤ちゃんにお乳をあげている姿は、まさに「小さな人」。ヒンドゥー教徒から猿の神様ハヌマーンの使いだと信じられているのも頷ける。

 

india19-79795「No Parking」と書いてある壁のそばに、野良牛が我が物顔で寝そべっていた。駐車は禁止だが、駐牛はOKなのがインドだ。「牛さんファーストの国」なのである。

 

india19-84860インド北部パンジャブ州の農道を進むラクダ車。ラクダは思った以上に巨大な動物で、スケール感で言えば馬や牛よりも象に近い。力強くゆったりとした歩みで重い荷物を運ぶ、乾燥地域には欠かせない使役動物だ。最近では、健康食品としてのラクダミルクの人気も高まっている。