7代目のGoProは本当にすごいヤツだった

 僕がアクションカメラGoPro Hero7 Blackを購入したのは、2018年10月のこと。これまでも旅先で動画を撮影してきましたが、ほとんどがiPhone6によるもので、画質はあまり期待できませんでした。右手でバイクを運転しながら、左手にiPhoneを持って撮影していた(よい子は真似しちゃダメですよ)から、悪路や交通量の多い道では撮影そのものができなかったのです。

 GoProが7代目になって、強力な手ブレ補正機能「HyperSmooth」を搭載したという噂を聞きつけたので、買ってみることにしました。そして実際に撮影してみて、噂の手ブレ補正機能のすごさを実感したのです。「ジンバルいらず」という謳い文句は本当だった。超広角の4K動画が手ブレ補正効きまくりできれいに撮れるだけでなく、タイムラプスやスーパースローなんかも簡単に撮れるのです。本当に凄い時代になったものですね。

 

これはGoPro7の手ブレ補正のエグさがわかる動画。ミャンマーのガタガタ道をバイクで走っているときに撮影したのですが、バイクはめちゃくちゃ上下動しているのに、背景はまったくブレていないんです。GoPro7がソフト的にえげつない補正を実行しているのがよくわかりますね。

 

GoPro7の手ブレ補正の威力がわかる動画をもうひとつ。ミャンマー西部ラカイン州の山奥を走っているときに撮影した動画ですが、背景のスムーズさに度肝を抜かれます。外国人なんてまず訪れることのない辺境の地で、警察官が検問をしていました。

 

GoPro-Hero7の凄すぎる手ブレ補正機能の唯一の欠点は「あまりにも効き過ぎる」こと。インドの荒れ果てた田舎道を走っているのに、このスムーズ感。悪路のリアリティーが出ないのだ。かといってHyperSmoothを切ると、とても見ていられないひどい絵になります。

 

インドのハイウェイは油断できない。突然路上に牛が飛び出してくるなんてことは日常茶飯事だ。野良牛は我が物顔で中央分離帯を乗り越えていった。

 

 

歩いてもブレない。手持ちでスムーズな動画

 バイク走行時のブレに対して圧倒的な効果を発揮するのがGoPro7の手ブレ補正機能ですが、これは徒歩での撮影時でもよく効きます。これ、GoPro本体を手に持って歩いただけで、ジンバルはもちろん、三脚やクランプも使っていないんですよ。本当にスゴイと思います。

 

バングラデシュの首都ダッカでは、交差点を歩いて渡るだけでも、高難度のシューティングゲームのようにリスキーだ。リキシャやバスや車や歩行者がありとあらゆる方向から押し寄せてくる。もちろん信号なんてないから、頼りになるのは動物的勘と「気合い」だけである。

 

バングラデシュの首都ダッカにある鶏市場の様子。右を見ても左を見ても、鶏。世界一過密な都市ダッカの食を支える市場だけあって、鶏の密度も尋常ではなかった。ここで買い付けられた鶏は、町の肉屋に運ばれて、鶏肉として食卓に並ぶ。

 

 同じ場所を何度も訪れている僕にとって、旅に飽きないための手段のひとつが、新しい道具を使うこと。カメラを買い換えたり、GoProのような新しいガジェットを使ったりすることは、旅のテンションを上げる効果があります。「今まで撮れなかったものが撮れる!」という喜びが、旅への集中力を高めてくれるのです。

 6月に全国4都市で開催するトークライブ「帰国報告会」では、写真はもちろんのこと、このGoPro7で撮影した動画もたっぷりとご覧いただく予定です。写真だけでは伝えられなかった旅のリアリティーが感じられる映像を、ぜひお楽しみに。