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僕は目を閉じて、今までに通ってきたツナミエリアの惨状をひとつひとつ思い出していった。カルタラ、ヒッカドゥワ、ゴール、ウェリガマ、ハンバントタ、キリンダ。これら破壊された町を歩いているときに、僕の頭には何度も浮かんだのが「Life
goes on」というフレーズだった。
悲しみ、嘆き、怒り。そういうものを乗り越えて、やはり人は生き続けなければいけない。朝が来て、夜が来て、また朝が来る。津波のあとも日常は続いていくのだ。
そしてやはり祈った。僕は仏教徒ではないけれど、せめて何かに向かって祈る気持ちだけは、この場にいる人々(そして同じように祈っているだろうスリランカ全土の人々)と共有したかったのだ。
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