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ミャンマーでは、時間がとてもゆっくりと流れていた。誰も焦らないし、誰も急がない。
「私たちは決してモノに恵まれているわけでありません。でも心はとても豊かなのです」
庭になっているココナッツの実で、見ず知らずの僕をもてなしてくれたミャンマー人は、誇らしげにそう言った。
彼らが飾らない笑顔を見せてくれるのは、豊かな時間の中で暮らしているからだと思う。時間に追われ、モノに縛られ、効率を求める暮らしの中では、見ず知らずの旅行者を気軽に家に招くことなんてできない。
時間の余裕、そして心の余裕。それこそが本当の豊かさなのかもしれない。 |
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