人々の暮らしの中に動物の姿がある。それがインドの日常だ。野良犬や野良牛はもちろんのこと、山羊やラクダ、ロバや鶏などが、その辺を自由に歩き回っている。誰が誰に飼われているのかなんて気にしていないようにも見えるが、ちゃんと飼い主はいるのだろう。残飯を与えられたり、生えている草を食べたりしながら、動物たちは今日もインドの日常を生きている。

 

india19-66877インド西部グジャラート州の市場にいたラクダ。力が強く、乾きにも耐えられるラクダは、インド北西部の乾燥地帯で重い荷物を運ぶ役割を担っている。
「そろそろ出番だ。さぁ行こう」と御者が声を掛けると、ラクダは面倒くさそうに上を向いてから、ゆっくりと立ち上がって歩き始めた。

 

india19-84828-3インド北部パンジャブ州は、のんびりと牛車が行き交う農村地域だ。牛を操るのは頭にターバンを巻き、ヒゲを長く伸ばしたシク教徒の農夫。牛も男も堂々としていた。

 

india19-93138インドでは街中で飼われている牛をよく見かける。残飯や野菜くずを与えておけば、エサ代もかからずに飼えるし、毎日ミルクを搾って売ることもできるからだ。このように体に毛布を掛けられている牛はあまり見たことがないが、大切に飼われている証拠なのだろう。

 

india19-111684インド北部の辺境ザンスカールで飼われている羊の群れ。標高4000mを超える高地で、まばらにしか生えていない草を求めて岩場を移動していた。絵に描いたような風景だった。

 

india20-49652インド西部グジャラート州でレンガを運ぶロバ。ロバは小柄ながら足腰が強く、信頼している飼い主にはよくなつくので、荷物を運ぶ使役動物として昔から飼われている。

 

india20-1175304匹の山羊が仲良くお昼寝・・・と思ってよく見たら、違う子が混じっていました。難易度やや高めなインドの間違い探し。


 

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山羊には「高くて狭いところに登りたがる」という変わった性質があるのだが、この山羊たちもレンガ作りの塀の上という不安定な場所に集まって、居心地良さそうにしていた。山羊の井戸端会議。何を話しているのだろう?

 

ba18-19101バングラデシュの鉄道駅で戯れる二匹の山羊。レールも枕木も関係なく、我が物顔で線路上を歩いていた。もちろん列車がやって来たら慌てて逃げるのだが、実にのんびりとした雰囲気だ。

 

india18-12602-2-2インド南部チェンナイのカラフルな路地裏を、着飾った牛を連れた男が歩いていた。「聖なる動物・牛に寄付をして功徳を積みましょう」と呼びかけ、笛を吹いて人々に祝福を与えるのが彼の仕事だ。物乞いと芸人の中間のような存在だろうか。

 

india20-119489インド中部ウッタルプラデシュ州の農村で見かけた鶏。鶏を飼う農家は多いが、古いリキシャの荷台を鶏小屋にしているのは初めて見た。インドらしい雑然とした雰囲気に惹かれて撮った一枚だ。