利き腕にタオルを巻いて、ボクシングごっこをして遊んでいた男の子たち。 　しかし予想通り、最初は「ごっこ」だった雰囲気が、一発のパンチによって本気の殴り合いへと変わるのに、たいした時間はかからなかった。周りの子がはやし立てることで、戦いはどんどんエスカレートしていく。 　結局、片方の子がわんわん泣き始めたことで、この乱闘に終止符が打たれたのだった。