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「いい道」と「悪い道」があったら、僕は「悪い道を」選ぶ。これは癖みたいなものである。デコボコだらけで、時々橋が壊れていたりして、まともに通ることのできない悪路。そんな道をつい選んでしまうのである。 その先に何があるのかは、僕自身にもわからない。地図はあてにできないし、現地の人が教えてくれる情報もてんでばらばらなのだ。
それでも僕は前に進む。どんどん進む。進んでいくと、そこに何かがある。 そうやって、僕は彼女に出会った。木の枝にブランコをくくりつけて遊んでいる少女に。 「ほらね。悪い道にはこういう出会いが待っているんだよ」
僕は胸の内でこう呟く。そしてシャッターを切る。
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Bangladesh( 2008/04) |
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