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アフガニスタンの教育環境はかなりひどいものだった。田舎には校舎すらないところも多く、そういうところではユニセフが寄付したテントの中で授業が行われていた。しかしそのテントですら十分にはなく、半数の子供は野外に机を並べていた。
「青空教室」といえば聞こえはいいけれど、標高が高く日差しが強いので、子供達の頬は真っ赤に日焼けしているし、時折山から強い風が吹き付けるので、教科書やノートが飛ばないように押さえなければいけない。教科書だって二人に一冊しかない。
「せめて全員がテントの下で授業を受けられればいいのですが」と先生は僕に言った。
しかしそのような不十分な環境の中でも、女の子達は真剣に授業に聞き入っていた。彼女達はタリバン政権下では教育を受けることすら許されていなかったのだ。 |
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