30.少女の祈り (ミャンマー)
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 ミャンマー人はとても仏教に篤く、ほとんどの人が一生に一度は仏門に入ると いう。五歳から十歳ぐらいの子供達が出家式を行い、しばらくのあいだ寺に預けられる。
 年に一度行われる出家式は、村を挙げて祝う盛大な儀式だ。僧侶を招いての法要には、何百人もの村人が集まって祈りを捧げる。
 この日出家式を迎えた弟を持つ少女の祈りは、特に真剣だった。短い期間だけとはいえ、一時的に家を離れて暮らす弟の身を案じているのかもしれない。