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イラン人男性の特徴は、とにかく「濃い」ことである。彫りの深い顔立ち、顎と口元に蓄えた立派なひげ、腕や胸からのぞく剛毛。いずれをとっても、非常に濃い。
しかしその外見とは裏腹に、彼らはとても人懐っこく、寂しがり屋でもあった。「家族や友達と一緒じゃない一人旅なんて、とてもできないよ」と彼らは口を揃えた。
そんなイランの男達は、男同士の友情にとても厚かった。男二人で手を繋ぎ合って町を闊歩するのは当たり前。挨拶するときも、ベアハッグみたいにがっちりと抱き合うのだ。
町で出会った石工の男達も、とても仲が良かった。冗談を言い合いながら一緒に働き、煙草で一服するときも、お互いの額をくっつけ合うようにして、同時に火を付けるのだった。 |
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「働くのも一緒 一服するのも一緒」(イラン編)より |
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