インドを歩けば色に当たる。
街角、市場、働く現場。インドを旅しているときに出会ったさまざまな色を集めてみました。

 

india17-53551鮮やかなスカイブルーに塗られた住宅街に暮らす女性。ラジャスタン州にはこうしたカラフルで統一感のある街並みがよく見られる。

 

india17-37393メヘンディ(ヘナ)はインド発祥のボディーアート。ヘナの葉を乾燥させて水で溶いたペーストで、腕や体を赤い色に染める。複雑な模様を描くメヘンディは幸運の象徴として、結婚式に臨む花嫁を美しく飾る。

 

india17-48135鮮やかなオレンジ色に染めた布を天日干しする女たち。オレンジ色はヒンドゥー教徒にとって神聖な色。火葬のときに遺体を包むのもオレンジ色の布だ。

 

india17-00650カラフルな色粉は、インドのお祭りや宗教儀式に欠かせないもの。南インドの収穫祭ポンガルでは地面に色粉で「コーラム」と呼ばれる絵を描くし、ホーリー祭では色粉や色水をかけ合って春の訪れを祝う。

 

india17-61104インド伝統の染色技法「ブロックプリント」。図柄を彫り込んだ木版にインクをのせて、布地に柄を転写する。発祥の地グジャラート州でも、この技法を受け継ぐ人はほとんどいなくなったという。安価で大量生産が効くスクリーンプリントが主流になったからだ。

 

india17-00705リンゴとミカンを売る市場のおばさんは、こんな仏頂面だけど、実は撮られ好き。「こっちから撮れ」「次はこっちからだ」といろいろ注文をつけてきた。でも全然笑ってくれないのでした。

 

india17-12331青く染めた糸を運ぶ若い女性。染色を終えたばかりの糸は、水を含んでいてずっしりと重い。

 

india17-32159新聞を読む男の背後に見えるのは、セメント会社のシンボルカラー黄色に塗られた家の壁。インドの地方を旅しているとやたら目につくのがセメントの広告。インドの家はレンガとセメントを使って建てられているから、一般人もセメントに関心を持っているのかもしれない。

 

india17-64590聖地バラナシの旧市街にあった小さな祠。男性器をかたどったリンガと背後の神像は、巡礼者が塗り重ねた赤い色粉によって輪郭がぼやけた状態に。そのうち壁と一体化しそうですね。

 

india17-00149マリーゴールドの花は宗教儀式やお祝い事には欠かせないもの。花飾りを作って神様に捧げる。

 

india17-15270市場にある花売り場は、新鮮な花の香りと鮮やかな色で溢れている。マリーゴールドはヒンドゥー教の儀式(プジャ)に欠かせないお供え物だ。