india20-80430インド北西部ラジャスタン州で、小麦畑に水をやる男。白いターバンと白い民族衣装が、麦畑の緑によく映えている。降水量が比較的少ないインド北部では、お米ではなく、小麦の栽培が盛んだ。主食もチャパティやナンなどの小麦粉の生地を焼いたものがメインになる。

 

india20-78049インド北西部ラジャスタン州で、小麦畑の手入れを行っている女性の立ち姿が美しい。ラジャスタンは雨が滅多に降らない乾燥地域だが、灌漑用水路のおかげで小麦が豊かに実っている。

 

india1201-8403南インドの主食はお米。アンドラプラデシュ州の田んぼには、手で苗を植えている女性たちの姿があった。田んぼの緑に映える派手な衣服を身にまとって田植えを行うのは、インドならではの光景だ。

 

india18-08405手回し式の扇風機で風を起こして、籾の選別を行うインド南東部オリッサ州の農民。刈り取った稲穂を脱穀した籾にはゴミが混ざっているため、風を送って軽いゴミを飛ばす「風選」を行っている。人が回す扇風機はローテクの極みだが、これでも自然の風を待つよりははるかに効率的なようだ。

 

india18-24759-2インド南部カルナータカ州の精米所で働く女たち。収穫したお米をコンクリートの地面に敷き詰めて、天日干ししている。南国の強い日差しにさらされたお米はすぐに乾燥し、4人の女性たちは足で籾殻を蹴ってかき混ぜている。カラフルなサリーが青空によく映えていた。

 

india1202-8245インド南部カルナータカ州で行われていた脱穀の様子。石でできた重いローラーを牛に引かせて、ラギと呼ばれる雑穀を脱穀している。インドの農村の生活は牛とともにある。

 

india20-103097インド北西部パンジャブ州の小麦畑に化学肥料をまくシク教徒の男。「緑の革命」の中心地のひとつパンジャブ州では、灌漑用水と小麦の品種改良、そして化学肥料の投入によって、収穫量が大幅に増えた。不毛の乾燥地域だったパンジャブの土地は、今ではインド有数の穀倉地帯になっている。

 

india20-103587インド北部パンジャブ州の麦畑で働くシク教徒の男。用水路を流れてくる水は、畑ごとに使用時間が決まっているので、できるだけ効率的に畑全体に水を行き渡らせなければいけない。乾燥したパンジャブの土地では、水は貴重なもの。命を育む源なのだ。

 

ne07-2810ネパールの山村で雑穀(シコクビエ)を収穫する女性。シコクビエを発酵させて蒸留すると、ロキシーという蒸留酒ができる。ネパールの農村では、それぞれの家で作ったロキシーを友人知人に振る舞うのが、昔からの習慣になっている。

 

sr08-x0103-強化スリランカ中部ウバ州に広がる茶畑で、茶摘み作業を行う女性たち。標高の高い斜面で栽培されるウバ茶は、セイロンティーの中でも最高級品として知られ、世界各地に輸出されている。茶葉の収穫を行うタミル人たちは、英国植民地時代にインド南部から移民としてスリランカに渡ってきた労働者たちの末裔だ。

 

india17-40325インド西部グジャラート州で綿花を収穫する人々。インドは世界最大の綿花生産国で、乾燥地帯を中心に全国各地で綿花が栽培されている。人件費が安いため、収穫作業はいまだに人の手に頼っている。収穫した綿花は紡績工場で糸になり、伝統衣装のサリーやルンギーに加工される。

 

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インド南部カルナータカ州でメロンを収穫する若者。メロンはインド原産(アフリカ原産という説もある)の果物で、紀元前2000年頃からすでに栽培が始まっていたという。初期のメロンは甘くなく、野菜として食べられていたようだ。今ではインドでもデカン高原を中心に甘いメロンを栽培している。

 

india19-84499インド北部パンジャブ州でみかんを収穫する女性。みかんなどの柑橘類はインド東北部アッサム地方が原産と言われていて、今でもインドの主要な果物のひとつだ。冬と夏の気温差が激しいパンジャブ地方は、みかん畑が特に多い地域で、オレンジ色の実をつけたみかんの木々をあちこちで見かける。

 

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収穫したバナナを頭に載せて運ぶインドの女性。これだけ大量だとかなりの重量になるはずだが、足取りは力強かった。バナナはまだ青いうちに収穫して、そのあと追熟させてから市場に並ぶ。インドはバナナ生産量世界第一位の隠れた「バナナ大国」だ。