写真家・三井昌志と共にインド北部の辺境ラダック&ザンスカールを巡る撮影ツアーを、8月25日〜9月6日に行うことが決まりました。2019年にも催行し、好評をいただいていたラダック撮影ツアーが、3年ぶりの復活です。この2年間は、新型コロナウイルスの影響で自由に海外を旅できない日々が続いていましたが、ようやく世界的にも感染状況が落ち着き、インドへの渡航も問題なくなったので、撮影ツアーを再開することができました。いやぁ、本当に嬉しいです。ワクワクします。
今回の撮影ツアーは2部構成です。8月25日〜8月31日は7日間かけて「ザンスカールとスル渓谷」を巡り、その後、9月1日から9月6日には「レーとパンゴン・ツォとヌブラ渓谷」を巡ります。訪れたい場所と日程の都合を考慮して、どちらに参加するかお選びください。もちろん時間に余裕がある方は、両方続けてご参加くださいね。
※ どちらも催行が確定しました! 少人数限定のツアーなので、ツアーの道中にも写真上達のために個人レッスンができると思います。
前半はザンスカールとスル渓谷を訪れます
撮影ツアーの前半(8月25日から8月31日)に訪れるのは、ザンスカールとスル渓谷です。美しくも厳しい大自然と、そこに暮らす人々との調和を撮影する。そのために最適な土地を選びました。
ここは最後の秘境かもしれない。バイクに乗ってザンスカールにたどり着いたとき、僕はそう思いました。インターネットも通じないし、携帯電話もつながらない。ガソリンスタンドがひとつあるだけで、訪れる観光客もまばらにしかいない。そんな辺境の土地で、人々は伝統的な農業と放牧に頼り、チベット仏教を心の支えにして暮らしていました。
ザンスカールに住む人々は、鎌を使って大麦を刈り取ったり、家畜の餌にする干し草を運んだりして、来るべき冬に備えていました。草原には牛糞を集めている少女がいました。牛糞を乾かした燃料は、雪に閉ざされた厳しい冬を乗り切るのに欠かせない熱源になるのだそうです。
ザンスカールに点在する僧院や尼僧院は、いずれも険しい岩山の上にあり、そこで暮らす僧侶たちを俗世間から切り離しています。毎日の勤行と質素な食事。現世ではなく来世に向かって祈り続ける日々。モノと情報に囲まれた我々の暮らしとは正反対の生き方が、そこにはありました。
旅の最初に立ち寄るスル渓谷では、イスラム教徒のバルティ族が暮らす集落を訪れます。一般的にイスラム教徒は保守的なイメージが強いのですが、バルティ族の人々は陽気でフレンドリーな性質なので、珍しい訪問者をチャイと笑顔で歓待してくれるはずです。
ザンスカールを訪れた後、リンシェ村にも立ち寄ります。リンシェはごく最近まで車が走れる道路が通っていなかった村なので、訪れる旅行者も少なく、人々は今でも伝統的な暮らしを守り続けています。タイミングが合えば、麦の収穫や脱穀作業が見られるかもしれません。また、リンシェ周辺には切り立った岩山が多く、風景写真の撮影にも最適な場所です。
このツアーは、長年にわたってインドを撮り続けてきた写真家・三井昌志と一緒にザンスカール地方を旅しながら、圧倒的な大自然と人々の暮らしぶりを体感し、それを写真に収める方法を学んでいただける、密度の濃い7日間です。もちろん全行程に三井が帯同し、写真撮影のテクニックや地元の人とのコミュニケーションの取り方などを伝授します。
8月終わりのザンスカールは、晴天率の高さだけでなく、農作業の繁忙期でもあるので、きっとフォトジェニックなシーンに数多く出会えることでしょう。ぜひ僕と一緒に、最後の秘境ザンスカールを歩きましょう。自然と調和した人々の営みを撮影しましょう。
「ザンスカールとスル渓谷・撮影ツアー」の日程・料金・お申し込みは、GNHトラベルのサイトをご覧ください。
後半はパンゴンツォとヌブラ渓谷とレー周辺を旅します
ツアーの後半に訪問するのは、中心都市のレー周辺と、標高4200mにある湖・パンゴンツォ、巨大な渓谷が広がるヌブラです。まるで鏡のように風景を反射する湖面を持つパンゴンツォは、南米ボリビアにあるウユニ塩湖にも引けを取らないほどの絶景。訪れる人もまばらなヌブラ渓谷では、小さな集落で紡がれている伝統的な暮らしを垣間見ることができます。また、レー周辺に点在する古い僧院(ゴンパ)や仏塔(チョルテン)では、自然と調和した仏教文化の姿に出会うことができるでしょう。
ラダックの青空にまた会える。そう思うだけで胸が高鳴ります。出発前夜なんてきっと眠れないだろうなって、今から思ったりしています。
全てのものを鮮やかに際立たせる、特別な光が降り注ぐ土地。それがインド北部の秘境・ラダック地方を旅したときの印象でした。中心都市のレーでも標高3500mを超える高地にあり、雨がほとんど降らない乾燥した気候なので、日差しは常に強烈で、空は恐ろしいほど青かったのです。僕がよく知る平地のインドとは、何もかもが違っていました。
雄大で荒々しい自然の中で、ラダックの人々はひっそりと、しかし力強く生きていました。山羊やヤクなどを放牧し、チベット仏教への信仰心という心の芯を保ちながら、穏やかに暮らす人々。風景も人の営みも、この土地でしか出会えないものばかりでした。
新型コロナウイルスの影響で、海外を自由に旅することができなかったこの2年間、僕は過去に自分が撮った写真を見直す作業を続けていました。そのときに気付いたのは、ラダックの「撮れ高」が異常に高い、という事実でした。良い写真になる確率が、群を抜いて高かったのです。その理由はいくつか考えられます。ひとつは、ラダックの大自然がとにかく絵になるということ。さらには、美しい写真を撮るために欠かせない自然光の質が素晴らしいこと。それに加えて、ラダックに暮らす人々の姿が理屈抜きでフォトジェニックだというのも重要な要素です。ラダックが特別な土地であるのは明らかでした。だから「このコロナ禍が収まったら、まずラダックに行こう」と心に決めていたのです。
9月初めのラダックは晴天率がとても高く、空気も澄み切っていますから、写真撮影には最適の季節です。ぜひ僕と一緒に、ラダックの光を味わいに行きましょう。胸を高鳴らせて写真を撮りに行きましょう。
「パンゴン・ツォとヌブラ谷・撮影ツアー」の日程・料金・お申し込みは、GNHトラベルのサイトをご覧ください。
百聞は一見にしかず。生涯忘れられない旅へ。
今回のツアーは最大10名という少人数ツアーなので、個別指導、カメラ操作のレクチャーなどもたっぷりできると思います。また、ツアー期間中にも、ミニ写真教室や皆さんが撮った作品の講評会などを行う予定です。
僕はこれまで何度も写真教室を開いて、みなさんに「写真の撮り方」を伝えてきましたが、やはり「現地で撮る」ことに勝るものはありません。「百聞は一見にしかず」の言葉通り、実際に目にしたものを自分のカメラで撮るのが、上達への一番の近道なのです。被写体と光に恵まれたラダックとザンスカールで、あなたの写真の腕前を一段階引き上げるお手伝いができたらと思っています。
旅のサポート体制も万全です。今回のツアーには全行程にGNHトラベル社長の山名さんが添乗します。ラダックの専門家として知識と経験が豊富な山名さんに、とっておきの撮影スポットを案内してもらえるでしょう。さらに日本語が話せる現地ガイドも同行しますので、初インド、初ラダックの方も安心です。
なお、サイトに掲載されているツアー代金に日本からの往復航空券は含まれていませんが、GNHトラベルに依頼すれば、格安料金で手配してくれるので心配はありません。また、GNHトラベルでは、インド行き航空券の手配、延泊、別途観光の追加手配なども対応しています。ラダックだけではなく、インドの他の観光地を含めた旅を計画されている方も、ぜひ一度相談してみてください。
なお、ツアーのお申し込みや内容の詳細については、僕ではなく直接GNHトラベル&サービスにお問い合わせくださいね。
ラダックには、ここにしかない風景があります。ここでしか出会えない人々がいます。その感動を、喜びを、僕と一緒に味わいましょう。みなさんからのお申し込みをお待ちしています!