パキスタン北部のスカルドゥにやって来ました。標高2300mにある渓谷は、今まさに紅葉シーズン。ポプラ並木が黄金色に輝き、その背後には万年雪を讃えた山がそびえています。ただただ美しい風景にため息をつきながら、バイクを走らせています。

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pa23-03195パキスタン北部の旅を開始。標高4170mのバブサル峠はご覧のような一面の銀世界。道路は除雪してあるので、辛うじてバイクが通れましたが、頂上付近は30cmほど積雪があって、とにかく寒い。体がガタガタ震えて止まりませんでした。

 

pa23-04764パキスタン北部スカルドゥでポロの試合を観戦。生まれて初めて見たポロ競技は迫力満点でした。全速力で駆け回る馬と、それを華麗に乗りこなす男たち。実にカッコいいスポーツですね。戦国時代の武将たちもこんなだったのかなぁ。

 

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パキスタン北部は今まさに秋の紅葉シーズンを迎えている。そそり立つ岩山と、透き通った青空を背景に、黄葉したポプラの木々が並ぶ。「絵に描いたような」という表現がぴったりとくる、夢のような風景だった。

 

 

 

 

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秋のパキスタン北部は特別な輝きを放っている。紅葉した木々の色の鮮やかさ、光の透明度、風景の雄大さは比類なきもの。地元の人は「夏の方がいいよ。季候もいいし、風景も綺麗だから」と言うんだけど、僕は絶対秋の方がいいと思う。バイク旅にはちょっと寒すぎるけど、その価値は十二分にある。

 

 

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pa23-08305パキスタン北部のフンザにやって来ました。紅葉シーズン真っ盛りのフンザは、息を飲むような光景の連続。万年雪をたたえた荒々しい岩山と、透明な日差しを浴びて黄金色に輝くポプラ並木との対比が見事です。どこを切り取っても絵になる、まさに桃源郷でした。

 

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パキスタン北部の辺境スカルドゥで出会った老人と孫。森で拾った落ち葉や枯れ葉を、カゴに入れて持ち帰って、煮炊きや暖房用の燃料として使うようだ。味わいのある素敵なおじいさんだった。

 

pa23-05779パキスタン北部の辺境カプルーで出会ったハイセル・イブラヒムさん。彼は40年ほど前に山岳ポーターとして日本の登山隊と一緒にK2やブロードピークという8000m峰を登ったことがあるという。エベレストに次いで世界で2番目に高いK2は「世界一登ることが難しい山」とも言われ、多くの遭難者を出している
。

 

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pa23-08354パキスタン北部・フンザの秋は圧倒的だった。透明な光を受けて鮮やかに輝く木々と、荒々しい岩山との対比があまりにも見事で、いつまでも見飽きることがなかった。ずっとこの場に立っていたい。心からそう思った。

 

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pa23-08769パキスタン北部・フンザの秋は、桃源郷の名にふさわしい世界だった。標高2500mに位置するフンザの秋は、最低気温0度とかなり冷え込むが、そのぶん空は澄み切っていて、透明な光が谷に降り注ぐ。光と影、そして色に満たされた世界が、どこまでも広がっている。

 

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パキスタン北部スカルドゥでひなたぼっこしている山羊の満足げな表情。四方を山に囲まれた渓谷では、日が差す時間が短い。夕方4時を過ぎると、もう山の向こうに太陽が落ちてしまう。貴重な日光をできるだけ長く浴びようと、人も動物もひなたに集まってくる。

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pa23-04804パキスタン北部スカルドゥの風景。万年雪が残る山の頂が夕日に染まり、その上には明るい月が浮かんでいる。秋のスカルドゥは一日が終わるのが早く、午後4時半には日が暮れて、冷たい夜がやってくる。