質問:マリファナを手に入れたい
初めまして。アジアを旅し始めてからまだ二年の若造です。
三井さんの書かれた旅行記を楽しく拝見しているのですが(こんなに素晴らしいものをタダで読めるなんて!とカンドーしています)、その中には酒やマリファナについての記述が少ないように思います。
僕としては、現地でどうやってマリファナなんかを手に入れたらいいのか、いくらぐらいなのか、そんな情報を知りたいのですが...そういうのって、やっぱり載せちゃうとまずいものですか?
三井の答え
お酒については、手に入れるのが難しいイスラム圏を除いては、まぁほどほどに飲んでいます。特にフィリピンなんかはお酒が非常に安くて(例えば安物のブランデーの小瓶が70円ぐらいで手に入るのです)、よく飲んでいました。僕は酒の味にこだわる人間ではないので、地元で安い酒があれば、とりあえずなんでも飲んでしまいます。
マリファナやガンジャやハシシの類はやりません。それというのも、僕がもともとタバコを吸わない人間だから。日本人の旅人に聞いても、スモーカーはガンジャをやるし、ノンスモーカーはやらないという傾向がはっきり見られます。そして当然の事ながら、最近は「やらない」人が増えているようです。
旅人が健全になったことを嘆く向きもあるようですが、僕なんかはそんなのどっちだっていいと思います。やりたければやればいいし、それほど興味がないのに無理にやる必要などないのです。僕としては「マリファナよりも面白いことは旅の中にいくらでも見つけられるはずだ」と考えています。
だいたいにおいて、ガンジャなどにのめり込んでいくのは、はじめからそれを目的としている旅人か、あるいは旅に飽きてしまった旅人なのです。
現地でマリファナ系のものを手に入れるのはすごく簡単です。僕もよく声を掛けられます。カンボジアのプノンペン、インドのカルカッタ、ネパールのカトマンズ、フィリピンのマニラなどでは、ただ黙って街を歩いているだけで、いかにもうさんくさい風貌の売人が「マリワナ?」「ハシシ?」などと声を掛けてきます。マニラではついでにバイアグラも売りつけられます(なぜかこの二つがセットなのです)。
売人に聞いてみると、特に日本人のバックパッカーはマリファナを求めるんだとか。日本ではこの種のものが手に入りにくく、外国に来ると強く欲しがるということを、売人たちもよく知っているのです。だから日本人と見るとかなりしつこく声を掛けてきます。彼らは普段から旅行者を見慣れているので、中国人と韓国人と日本人の違いも、ちゃんと見抜いています。たいしたものです。
ヘロインとかアヘンとかLSDとか、そういう強いドラッグに比べれば、マリファナというのは別にどうってことはないようですね。中毒性もないし、タバコよりははるかに健康への害が少ない。だからあなたがそれを求めるのなら、そうやって近寄ってくる売人と交渉して買えばよろしい。
しかしもちろん、これらを日本に持ち込むときには、大きなリスクがあることもお忘れなく。僕のように品行方正(?)な旅人でも、成田空港の税関職員からVIP待遇を受けてしまったのですから。
マリファナを楽しむのは外国で。国内に持ち込んで、(どうでもいいような罪で)逮捕されるのは、ほんとにバカバカしいですからね。