コロナ禍で不安な気持ちに押しつぶされそうになったとき、ポジティブな感情になれる小さな体験を積み重ねるのが大事なんだそうです。うん、そういう「小さなスイッチ」ってとても大切。僕の写真もそんな「小さなポジティブスイッチ」として使ってもらえたら嬉しいです。
今、写真家も旅行業界もインド業界もみんな苦しいんだけど、「もうダメだ」という声は(まだ)あまり聞こえてこない。僕だって言わない。インドやアジアを長く旅したことがある人って、「自分の力が及ばないことに対してジタバタせずにただ待つ」という諦観が身についているのかもしれませんね。
インド中部マハラシュトラ州で、畑にタマネギを植えていた女性の笑顔。赤いサリーが青空によく映えていた。
コカコーラの赤に覆い尽くされたインドの食堂
ハンモックに揺られている可愛らしい子供。実はこのハンモック、インドの織物工場の入り口にかけられていて、この子は凄まじい騒音のただ中にいるのだが、それをまったく感じさせない穏やかな表情だった。人間はどんな環境にも慣れることができるようだ。
バラナシの朝、ガンジス川に向かってヨガをする若者の後ろ姿が神秘的。日本でも「インドはヨガの国」というイメージが定着していますが、本場のヨガスタイルはやっぱりひと味違いますね。
インド南東部オリッサ州の町プリーの海に沈む夕陽と、クリケットで遊ぶ子供たち。日は沈むけど、また必ず昇る。そう信じましょう。
インドで見かける犬は、なぜだかちょっと物悲しい顔をしている。お稲荷さんのキツネみたいに微動だにせず座っていた。
インドの古い国産車アンバサダーの上であくびする野良犬。車も犬も同じように汚れているのがインドらしい。
雑貨屋の壁に描かれた微妙な壁画。
インド北部の辺境・ラダック地方で、もっとも美しい風景を見せてくれるのがパンゴンツォだ。標高4200mにある湖面は鏡のように滑らかで、青空と雲と山並みを完璧に映し出していた。この世のものとは思えない光景に息を飲んだ。