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ネパールの山村は、今でも電気の通っていないところが多い。そんな村のひとつで、子供たちのための夜の補習授業が開かれていた。村に住む年上の若者たちが、まだ小学校低学年の子供たちにネパール語の「あいうえお」を教えたり、算数の宿題を見てあげたりしているのだ。 子供たちは灯油ランプの周りに輪になって集まり、頭を寄せ合うようにして勉強していた。電気のない村では、それが唯一の照明器具なのである。
それは本当に小さな世界だった。灯油ランプの温かい光の下では、ノートに書かれた一行の文章やひとつの計算式が、不思議な力を持つ呪文のように輝いて見えた。
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Nepal ( 2005/10) |
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