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「我々が子供の頃は、この村に学校はなかったんだ」と村の老人は言った。「初めて学校に行ったのは、12歳の頃だった。ノートや教科書はなくて、石版と黒鉛で勉強した。けれど、家の仕事を手伝わなければいけなかったから、長くは続かなかった。だから私は字が読めないんだ。でも今の子供たちはみんな学校へ行く。いいことだ。時代が変わったんだ」
ネパールの山村でも、教育の大切さを疑う人はほとんどいなかった。自分が通えなかった学校に子供たちをやり、最低限の知識を授けたいと願っていた。
そして今、村の子供たちは着古してヨレヨレになったブルーの制服を着て、親たちの期待に背中を押されながら、毎日学校に通っている。
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Nepal ( 2005/10) |
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