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「二人の絆」の少女に再会するために、ミャンマーのバガン遺跡を訪れた。茶店で働く少女イイモンは13歳になっていて、3年前のボーイッシュな印象とは一変して、とても美しい娘に成長していた。彼女が抱いていた末の妹トゥトゥも、0歳から3歳になっていた。
イイモンは母親と3人の妹と一緒に暮らしている。父親は数年前に酒の飲み過ぎで亡くなっている。それから母親は亡くなった夫の弟と再婚し、間もなく彼との間にトゥトゥが生まれたのだが、2番目の夫もやはり酒の飲み過ぎで死んでしまったという。死んだ兄弟はろくに働きもせず、自分の店で出す酒をあらかた自分で飲んでしまったのだ。
「もう結婚なんてこりごりよ」と母親は言う。そう言いたくなるのも無理はないと思う。
そういう家庭の事情もあって、4人姉妹の長女であるイイモンは母親の茶店を手伝ったり、妹たちの面倒を見たりするのに忙しい。それでも夜になると働く子供向けの夜間学校へ通っている。
イイモンとトゥトゥは父親の違う姉妹である。にもかかわらず、いやだからこそ二人の間には特別な絆があるように僕には感じられた。イイモンが幼い妹を見つめる温かい視線は母性そのものだったし、トゥトゥも母親と一緒にいる時よりも姉の腕に抱かれている時の方がリラックスしているように見えた。3年の時を経ても、二人の間にある強い絆は少しも変わっていなかった。 |
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