Faces (ユーラシア大陸 2001)
 世界はひとつなんかじゃない。
 ひとつの旅を終えて、僕はそう思った。僕らとは違う日常があり、違う価値観を持った人、違う顔をした人たちがいる。

 その一方で、世界を一面的な見方でしか捉えられない人がいる。正しいものと間違ったものに、敵と味方に、正義と悪とに、二分しようとする人がいる。彼らは強大な力で、「ひとつの世界」を作り出そうとしている。

 でも、世界はひとつなんかじゃない。
 個性を持ったひとりひとりの笑顔が、この星を輝かせている。