インド北部ラダック地方はチベット文化圏のイメージが強いが、実はムスリム人口も多く、イスラム文化の影響も強い。
たとえば、中心都市であるレーでパンを焼く職人は、みんなムスリムだった。しかも僕好みの渋イケメンばかり。座布団みたいなパンを食べ、ミントティーを飲んでいると、ふと西の山を越えてパキスタンに行きたくなった。
ムスリムの職人がタンドリー窯でパンを焼く。ラダック地方の中心レーの旧市街で毎朝見られる光景だ。座布団のように平べったくて丸いパンはひとつ14ルピー(23円)と安く、地元の人は10枚単位で買っていく。
レーでパンを焼く若い職人。タンドリー窯で朝6時から焼きはじめるゴマ入りパンは、焼きたてこそサクサクだが、1,2時間もすればアゴの筋肉が鍛えられそうなほど硬くなる。美味しいパンを食べるためには、朝早く店に来ること以外にはなさそうだ。
早朝からタンドリー窯で平べったいパンを焼くパン職人が、実に味わい深い渋イケメンだった。レーは仏教徒だけでなく、ムスリムも多く住む町だ。人口比でいえば、すでにムスリムの方が多数派になっているとも聞く。
ラダック地方で出会った渋イケメン。ムスリムの伝統衣装を着た男たちが、道路脇に溝を掘っていた。人口が極端に少ないラダックでは、他の地域からの出稼ぎ労働者が、道路工事などの単純労働の多くを担っている。
道路工事をしていた若者がファンキーすぎた。固い岩盤をドリルで削って道を作るとても危険な仕事だ。「なぜここにネイマールが?」と思わせるような髪型と顔立ちだった。
カルギルの町でケバブを食べる。注文を受けると炭火のコンロで焼き上げてくれる。羊肉の脂身が濃厚でクセになる味だ。一串30ルピー。これと丸パンを一緒に食べれば、気分はアフガニスタン。羊が生活の基本にある牧民の暮らしが垣間見える。
こんなところにバーフバリが! ラダックで出会った肉屋の主人が渋イケメンすぎました。