運転手と車掌の他にもう一人車内サービス専門の女性スタッフが乗り込んでいた。
トルコの子供には本当に手を焼いた。特に東部アナトリア地方の子供達のしつこさは常識を越えていた。
チャドルを脱ぎ、人目を憚ることなく煙草を吸う。そんなささやかな自由を手に入れただけでも、人の表情は変わるものなのだ。
「イランの女性は綺麗じゃない」とヤヒヤ君は断言する。「あの醜いチャドルを被ることを強制している今の政府が悪いんです」
欧米の文化をある程度受け入れながら、イランの伝統文化を守っていく。そういう道もあるんじゃないか?
モスクは全てのムスリムの心の拠り所。旅行者にとっても、外の暑さと喧噪を忘れることができる静寂の空間だ。
「アジア」と「非アジア」との線引きは難しいけど、イランという国が大きな境目になっている。
「ジェンが出るから夜の砂漠に行ってはいけないよ」と母親は言った。しかしジェンを見た人間がどうなるのかは教えてくれなかった。
ヒロシマとナガサキについて、君たちはどう思っているんだ? 原子爆弾を落とされて、大変な被害が出たんだろう?
パキスタンのデコトラはものが違う。気合いの入り方とお金のかけ方が半端ではないのである。