6月に全国4都市(渋谷、福岡、名古屋、大阪)で行われた「帰国報告会&写真教室」は盛況のうちに全日程を終了しました。4ヶ月半の長旅で感じたこと、考えたことを全て注ぎ込んで作り上げた2時間のトークは、いつも以上に熱く盛り上がりました。旅の素晴らしさをみなさんと共有できる、かけがえのない時間になりました。ご参加のみなさん、本当にありがとうございました。
参加者の感想
私も若い時にバックパックを背負ったり、バイクにまたがっていろいろな国を旅しました。 人生も晩年にさしかかり、子供たちも働きだしたので、また昔の血が騒ぎだしています。 今回、三井様の報告会に初めて参加させていただきましたが、自分もまた行かなきゃという想いを強く感じました。 今の時代は写真やら動画やら素晴らしいデバイスもあり、携帯でなんでも調べられ、自分が放浪していた30年以上前とは比べ物になりませんが、人とのふれあいは変わっていないと再認識しました。 本当に素晴らしい映像に感激し、価値ある時間を過ごすことが出来ました。ありがとうございます。 今後とも素晴らしい旅をつつけておすそ分けをシェアしていただきますようお願いいたします。(長谷川)
そして、GoProの映像は圧巻でした。自分自身が風になったように、何気ない道や路地をすぅっと、スイスイと駆け抜けていくようで、至福の時間でした。異国の地で、人びとの日常を感じながら前に進んでいく、それは旅の醍醐味ですよね。自分もまた旅に出たいと思わせてくれる貴重で贅沢な映像でした。 これからもどうかお気をつけて、三井さんにしか出来ない旅を続けていかれますように。心から応援しています。また次の報告会にも駆けつけます。(本部さん)
初めて参加させて頂きましたが、とても楽しく有意義な時間でした。
ロヒンギャの方々の難民キャンプの話はショックでした。いくら働いても貧しい、貧しさの中の重労働については考えたことがありますが、“働くこともできない、許されない”という状況、苦しみは考えたこともありませんでした。
写真教室については、被写体のタイプ別アプローチの仕方や、GoPro動画を使って実際にどのようにコミュニケーションを取っているのかを見ることができて、とても参考になりました。
三井さんの撮影ポリシーや被写体への“偏愛”についてもお話が聞けて良かったです。
どの写真もインパクトのある素晴らしい作品ですが、民族文化・経済・宗教文化等のお話を聞いた後では、色々な方向から深く見ることができて良かったです。
写真って、みんなが見て「すごい」と思ったり「感動」したりするには、作品としての完成度も必要だと思いますが、三井さんのように人の心を動かすことのできる作品を撮って残せる人って、ご自身の撮ることの意義や目的を理解、確立されている方なのだろうなと思います。そして更に進化していくのでしょうね!
これからの更なるご活躍を楽しみにしております。本当にありがとうございました。
昨年初めて帰国報告会に参加して、大変感銘を受けました。 今年は、また違った視点での写真や動画、お話しも盛りだくさんで、本当に心を揺さぶられる感動でした。 私は、写真に関して全くの素人ですが、三井様の写真を拝見した感想を、少しだけお伝えさせていただきたいと思います。 まず、グランプリを受賞されたロヒンギャの5枚組の写真は、過酷な境遇、環境で生活なさっている人々が、なぜこんなにも美しく生命力を感じるのか。 神々しく、何か不思議な波紋が心に広がり、涙があふれそうな、敬虔な気持ちになりました。 三井様に、写真の神様がほんとうに降臨されたのだと、たいへん感動いたしました。 渋イケメン目当てで昨年参加させて頂き、惚れ惚れと、インドにはカッコいい男たちが何と多いことと、うらやましく思ったのですが、今回は、動画を拝見して、三井様が町を歩き回りながら、何でもない場所やチャイ 屋、仕事をする男たちを撮影される様子を見せていただき気づいたことは、三井様が素早く発見される渋イケメンは、確かにカッコイイのですが、写真が「作品」になると、グッと一段とイイ男になってしまうので、これはまさしく三井様のマ ジック!写真の魔法だと思いました。 「素晴らしい」としか表現できないのがもどかしいほど、どの渋イケメン達も愛嬌もあり素敵でした! また、バングラデシュの、人と鮮やかな色彩がごちゃ混ぜに溢れている様子、ガンジス川の変わりゆく景色と変わらない流れ、サドゥーの存在が受け入れられる、インドの理解しがたい奥深さ…。自分の価値観や許容の狭さをぐいぐいとこじ開けられるような、心地よい衝撃がありました。 本当に楽しい報告会でした。たくさんのことを学ばせて頂き、ありがとうございました。(小塚さん)
今回参加してとても良かったのは、なぜ自分が旅が好きで、そこで写真を撮りたいのかという大きなテーマを再確認しつつ、具体的な機材についてアドバイスをいただき、人とのコミュニケーションや状況作りも含め、どう撮れば自分が撮りたい写真に近づけるのかというヒントを、すべて三井さんの経験や具体的な事例(写真そのものや、撮影中の様子の動画)から、知ることが出来たことです。実技を伴わない講座ではありましたが、理解した・考えた・感じた、が、今後撮影する際の行動にちゃんとつながっていきそうです。
また、お話を伺う事で、写真の背景にある厳しい状況下の、報道されないリアルな人々の生活について知る事ができたのも収穫でした。大変な状況下であるのはわかっていますが、体を使い大地と共に働く姿は単純にとても美しく、日本は大丈夫か(自分も含め)とも思ってしまいました。
RAWデータについて最後に質問させていただきましたが、撮ると満足してしまい、その写真をよりイメージに近づけるという作業はしていませんでした。こちらも学ぶ機会があれば是非にと思っています。
また旅に出たい、写真を撮りたい、そしてカメラが欲しい!と、大変前向きな気持ちになっています。ありがとうございました。(遠藤さん)
三井先生の光のとらえ方、被写体の選び方 背景を大切に・・構図の作り方などなど、とても勉強になりました。
報告会での先生の動画の組み込み。そして音楽付きのスライドショーを交えての講義は素晴らしいものでした。
白いキャンバスに出される画像ばかりだと、どうしても疲れてしまう処を、いいタイミングで、動画・・そして軽やかなバック音楽と共にに流れるスライドショー・・カテゴリーに分けての 写真表示・・そのまとめ方を学びたいくらいでした。
写真教室について・・他では 経験できない講義でした。
とても嬉しかったこと
(1)何枚かのセレクト場面です。同じような写真を見せてくださり、結局僕はこれを選びました。これにはびっくり・・こんな事は他では経験できません。私はセレクトの時に本当に時間を要してしまいます。
(2)胸にカメラをつけ、先生のカメラの液晶画面が見えながらの撮影風景はとても勉強になりました。
(3)光の捉え方 順光 逆光 斜光 勉強になりました。
先生のいろいろな カテゴリーのお写真が拝見できて、とても嬉しかったです。
カテゴリー分け (ライトルームでの先生のパソコンを見たい気持ちになりました)
次回もどうぞよろしくお願いいたします。(岩田さん)
幸せとは何か、時々、ふとした時に頭をよぎる言葉です。
どのような時代でも、どのような環境下に生きていようとも、自分を慮ってくれる人がいる、自分が慮れる人がいる、そして心が満たされている、例えばそんな時に、幸せを感じることが出来るのかなと・・・
ただ、困ったことに、この感情は持続性がないように思えます。
幸せを感じた時、時が止まってくれれば、どれほどの至福の時を過ごせることでしょう。
それでも時は進み、幸せを感じた感情はいつの間にかどこかに置き忘れられています。
でも、私たちはその時の気持ちを思い出すことが出来ます。
これからも、素敵な写真の世界を通して、それがほんのひと時であったとしても、
周りの方々に幸せな気持ちと思い出を分け与えて頂きたいなあと思います。(吉久保さん)
と言ってもわたしにとってのメインの目的は、写真の技術を習得したいというよりも、三井さんの仕事術に関心があったのだった。
そんな、やや不純とも言える動機のわたしでも、三井さんの誰にも分かりやすく説得力のある、論理的かつ嫌味のない講義はとてもおもしろく、また随所で三井さんご自身の作品もスライドショーで挟んでくださるサービス精神にあふれた4時間は、あっという間で、ずっと耳を傾けていたいぐらいだった。
プロとして、業界をはじめ誰もが認める一流の仕事とは、一見華やかに見えるけれど、手を抜かずコツコツと努力と実績を積み上げることだ。
そして写真に限らず、原稿や表現、伝わりやすい話し方など、多岐にわたって万事怠りなく勉強し、手配し、準備し、練習して臨み、そして気が遠くなるような積み重ねを地道に続けていくことなのだ。
それは、講義中の三井さんの言葉にあった、「せっかく撮った写真も99%は闇に葬り去る」のように、ほとんどが日の目を見ない取捨選択の繰り返し、地味で孤独な作業でもある。
あの日、淡々と話す三井さんの背後に掲げられていたポスターの中のエベレスト山のように、どんなに高く険しい山も、その頂上を極めるためには、山の知識や山登りの技術を確実に身に着け、天候の変化に気を配りながら、自分の足で一歩ずつ進むしかない。(陽子さん)