アジア各国の学校で撮影した写真を集めました。
給食や制服、設備の良し悪しに各国の地域性が反映されています。
 

パプアニューギニアの密林の村にある小さな小学校。先生が何か質問を投げかけると、子供たちがすぐに「ティーチャー!」と手を挙げる。それが間違えていても、先生は「グッド・トライ!」と言って次を促す。子供たちにはどんどん手を挙げる積極性があった。(パプアニューギニア2009)
 

小学校の校庭で縄跳びをしていた女の子たち。授業中よりも休み時間の方が断然生き生きとしているのは、どの国でも同じだ。(カンボジア2007)
 

プノンペン郊外にあるアプサラダンス学校。貧しい子供たちに無償で伝統舞踊を教えている。(カンボジア2010)
 

ミャンマーの農村では小学校と僧院が隣り合っているところが多い。この学校ではお坊さんが教師を務めていた。(ミャンマー2013)
 

東ティモールの学校は多くの問題を抱えていた。国が貧しいために校舎の補修に回すお金が足りず、壁に空いた巨大な穴や、天井の雨漏りがそのままになっているというインフラ面の問題ももちろん大きいのだが、それ以上に「子供たちに何を教えるのか」という最も基本的な部分が混乱していたのである。(東ティモール2006)
 

東ティモール西部の町スアイ・ロロの小学校で学ぶ女の子。東ティモールは旧宗主国のポルトガル語、共通語のテトゥン語、長いあいだ支配されてきたインドネシア語、それぞれの部族語など様々な言語が話されていて、それが教育の障害にもなっている。(東ティモール2013)
 

イスラム学校で学ぶ子供たち。使っている教科書や授業の内容は公立の小学校とほとんど変わらないという。違うのはアラビア語とコーランを読む時間だけ。しかし僕が見る限り、授業の大半はコーランの読誦に費やされているようだった。(バングラデシュ2008)
 

セカンダリースクール(中学校+高校)の女子生徒。13歳以上の女の子の大半が顔を覆うスカーフを被っている。(バングラデシュ2010)
 

幼い弟を連れて学校に通う少女。少数民族タマン族が住むこの村はとても貧しく、学校に通わない子供も多い。(ネパール2007)
 

山村の小学校でも、英語は必修科目だ。といっても低学年の子供たちは「ABC」の読み書きの反復に終始していた。(ネパール2007)
 

オリッサ州に住む少数部族のひとつポロジャ族の村の小学校には77人の生徒が登録されている。しかし実際に登校しているのは30人もいない。貧しい村では、子供を学校に通わせるよりも、農作業を手伝わせる方がいいと考える親が多数派なのだ。(インド2012)


ベトナムは社会主義国だけあって、教育制度の行き届いた国である。少数民族が暮らすハザン省北部の山村にもちゃんと小学校があって、朝から授業を行っていた。いかにも山の分校らしい質素な教室だった。(ベトナム2007)