バングラデシュは「積み過ぎの国」だ。人口が多くて(1億6000万人)、国土が狭い(日本の40%)ので、街は常に人とモノで溢れている。できるだけ多くのモノを安く運ぶためには、一度に大量の荷物を運ばなければいけないのだ。そんな過積載大国バングラデシュで活躍しているのがサイクルリキシャと、その荷物版の「バン」と呼ばれる車である。
バングラデシュの首都ダッカでプラスチック製の水瓶を運ぶ男が渋イケメンだった。車が入れないような狭い路地を、大量の荷物を担いだ男たちが行き交う。それがダッカ旧市街の日常だ。
バングラデシュのリキシャには積載制限はないらしい。もはや人間が運べる限界にチャレンジしているようにも見える。とりあえず載せられるだけ載せてみて、ダメだったら積み替えるというのがバングラ流なのだ。
乗客を5人(!)も乗せて走るサイクルリキシャ。さすがに過積載だとは思うけど、それでもペダルを漕いで走れるのが、バングラデシュのリキシャ引きのすごさだ。
大量の鶏を頭に載せて歩いていた男。「これって、どういう状態なの?」という表情の鶏たちがかわいい。これもダッカの街の日常風景だ。
ダッカには無数のサイクルリキシャが走っている。派手なシートと幌のついた座席に乗客を乗せて、ペダルを漕いで走り回る三輪自転車タクシーだ。リキシャ引きの男からは「この体ひとつで生き抜いてきた」という誇りのようなものが感じられた。
バングラデシュの首都ダッカにある市場でココナッツを売る男。ココナッツはジュースとして飲むだけでなく、中の白い果実を食べたり、料理に使ったりできる利用価値の高い作物だ。
バングラデシュの首都ダッカにある鉄の鋳物工場で働く男。石炭の熱で溶かした鉄を砂型に注ぎ込んで鋳造部品を作る。工場の中は蒸し風呂のように暑く、過酷な労働環境だ。
バングラデシュの鉄工所で働く男。廃船の解体現場から出てきた分厚い鉄板をガスバーナーで切断している。映画俳優のような保護メガネがよく似合っていた。
バングラデシュの木工職人が渋イケメンだった。ルンギー一枚で板を切る姿がクールだ。
バングラデシュで見かけた夕景。空のドラム缶を高く積み上げて、それが崩れないようにロープをかけて固定している。影絵のように美しい夕焼けだった。