インドといってもずいぶん広いので決してひと括りにはできないのだが、一般的なインド人とブータン人の気質はずいぶん違う。自己主張が強くてアグレッシブなインド人に対して、ブータン人は基本的にシャイで控え目だ。

インドにはカメラを向けると腹を立てる人も多いが、ブータン人はまずそんなことはない。いつも柔らかい笑顔で応じてくれる。
「幸せの国」の真偽はともかく、ブータン人の人柄の良さはアジアでも一二を争うと思う。
 

ブータン西部パロの町にある寺院キチュ・ラカンは、悪魔の力を封じ込めるために建てられた108の寺院のうちのひとつで、毎日多くの参拝者が訪れる。数珠を持ったおばあさんが優しい笑顔を向けてくれた。
 

黄金のマニ車を回す老人。その目はいつも真剣そのものだ。
 

ブータンの町の一角には必ず巨大なマニ車が置かれていて、それを回して功徳を積む人々の姿がある。
 

パロの町にある仏塔。数珠を片手に仏塔の周囲を歩く参拝者の姿が絶えない。
 

ブータンの小学生は、女の子なら「キラ」、男の子なら「ゴ」という民族衣装を必ず着ている。ブータン政府は民族アイデンティティーを重視しているのだ。
 

ブータンの小学校は基本的に英語。ゾンカ語以外の授業はすべて英語で行われている。子供たちの英語力は高く、小学校2年生でも普通に外国人と意思疎通できる。
 

農家の奥さんが昼食を作ってくれた。電気とガスは広く普及していて、薪が煮炊きに使われることはほぼなくなったそうだ。
 

村のおばあさんにカメラを向けると、笑顔で手を合わせてくれた。