インド旅の醍醐味のひとつが市場巡りだ。
こちらは西部グジャラート州の市場で、カラフルな野菜を売る男。トマト、ニンジン、ジャガイモ、ナス、カリフラワーなど、色とりどりの野菜が並べられる様子は、見ていて飽きない。
個人的に「カレーにもっとも合う野菜」はオクラ。シャキシャキ+ネバネバの食感と、クセのない味がスパイシーなインド料理によくマッチするのだ。それにしても、この八百屋さんのヒゲは素敵ですね。
「カレーに合う野菜」の(個人的な)ランキング第2位はナス。
特に油との相性が良いナスは、スパイシーなカレーに入れても主役級のうまさです。もちろんインドでもポピュラーな食材です。
「カレーに合う野菜」の(個人的な)ランキング第3位はトマト。
さっぱりした酸味がスパイスによく合います。トマトとチーズだけのシンプルなカレーも好きだけど、トマトとナスと大根などがたっぷり入った南インドのサンバルスープも美味しいですね。
インド南部アンドラプラデシュ州にあるトマト専門の卸売市場は、ご覧のように真っ赤な世界だった。収穫されたトマトを選別し、箱に詰めてから、トラックで大都市に出荷されていく。インド13億人の胃袋を満たす市場はとにかく巨大なのだ。
こちらはバングラデシュの首都ダッカの市場で売られていたトマト。つやつやと赤く輝くトマトは、いかにも美味しそうだった。
タマネギもインド料理に欠かせない食材だ。カレーに入れるのはもちろんのこと、スライスした生タマネギに塩を振ってライムを搾ったオニオンサラダもお勧め。インドのタマネギは小ぶりで辛みが強く、刺激を求めるインド人の嗜好にもマッチしている。
インド南東部オリッサ州の市場で売られていたカリフラワー。「ゴビ」と呼ばれるカリフラワーは、インドでもっともよく食べられている野菜のひとつだ。「カリフラワーをカレーに入れる」という発想は日本人にはあまりないが、意外に美味しいのだ。
インド料理に欠かせない食材としてジャガイモを外すわけにはいかない。カレーだけでなく、サモサなどのスナックの具材にも使われているジャガイモの特徴は、とにかく安いこと。市場で1キロ10〜20ルピー(15円〜30円)程度で売られているジャガイモは、インド庶民の強い味方だ。
ニンニクはインド料理に欠かせない食材のひとつだ。インド北西部ラジャスタン州の市場では、立派なヒゲを持つ男がニンニクを売っていた。ただのニンニク売りとは思えない存在感。さすがは渋イケメンの国である。
パクチー(コリアンダー)もインド料理に欠かせない食材のひとつ。パクチー特有の風味は、スパイシーなインド料理と合わさってクセになる味に。この数年で日本人にもすっかりお馴染みの野菜になりましたね。
キャベツはインドではあまり見かけない野菜だ。西ヨーロッパ原産のキャベツは、冷涼な気候を好む作物なので、インドではあまり作られてこなかったようだ。最近では、デカン高原の高地を中心に栽培されるようになった。一日の寒暖の差が激しいと、キャベツは甘くなるという。
カボチャはアジア全域で食べられている食材。そもそも日本語の「カボチャ」という名前は「カンボジア」から付けられたらしい。バングラデシュの首都ダッカにある卸売市場には、巨大なカボチャの上に座って商売している男がいた。カボチャも、これだけの数が集まれば壮観だ。