2年ぶりに訪れた町で、2年前とまったく同じ格好で新聞を読む老人がいた。微動だにしない日常のルーティーン。何も変わらなくたっていいんだよ。悠然とした風貌の老人が、そう語りかけているように思えた。
朝の日課として鳥にエサをやりに来た老人。さっそくカモメの大群が集まってきて大騒ぎ。まさに烏合の衆って感じ。日本にも鳩にエサをやる人がいますが、なぜかみんな楽しそうじゃなく、淡々と、「ま、仕方ねぇからやってんだ」という表情をしているのが面白いですね。
イスラム教の聖廟を訪ねた。いい写真を撮るためには、運を味方にしなければいけない。運が良ければ、素晴らしい場面に出会える。幸運でも不運でもない僕にできるのは、ダイスを振り続けること。だから毎日移動する。「その先」に決定的な瞬間が待ち受けていると信じて。
インド一周の旅は、いつも南部から始めるので、「やっぱ南インドって人が良いなぁ」と思う。そして北インドに入ると、「なんだ、北インドの方が人が親切じゃないか」と感じる。毎回、これを繰り返している。結局、「インドはいい人が多い。南でも北でも関係なく」という結論になるのだった。
こんな笑顔に出会った朝は、一日が楽しくなる。スクールバスならぬスクールオートで学校に向かう子供がきらきらの目を向けてくれた。
グジャラート州はインドでも女性が撮りやすい場所。カメラを向けても自然な笑顔を向けてくれる。
白いターバンに白い服。グジャラート州の農村に住む男たちの「制服」だ。インドの伝統衣装はファンキーでカッコいいと思う。祝い事とかハレの日じゃなくて、これが普段着なんだからすごい。
日本人に比べるとはるかに保守的なインド人ですが、若者のファッションはずいぶん変化しています。逆立った髪型とデカいサングラス。日本のかつてのヤンキーファッションを彷彿とさせますね。
最近、インドでもバレンタインデーを祝う習慣が広まっているようです。男性から女性にバラの花を贈るのが一般的。自由恋愛が御法度の国なので、さほど盛り上がっているわけではありませんが、こんなイケメンから赤いバラをもらったら、悪い気はしないですね。