いよいよ旅立ちの日。今回の旅では、まずミャンマーに向かう。マンダレーを起点にして1ヶ月バイクで旅した後、インドに飛ぶ予定だ。

 

IMG_5385成田空港は雲ひとつない青空が広がっていた。タイ航空でバンコクに向かう。

 

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my17-00014蒸し暑いバンコクに到着。バンコクでは、長年の友人ウィリアムと再会した。彼はバンコクを拠点にするビデオグラファーとして、コマーシャルやドキュメンタリーを撮影している。10年以上前、僕らは一緒に旅をした。そしてお互い、今でも旅を続けている。

 

バンコクからエアアジアに乗ってマンダレーへ。マンダレーに到着してまず最初に行ったのはスマホ用のSIMカードを手に入れること。ミャンマーのネット環境は年を追うごとに劇的に良くなっている。マンダレーでも普通に4Gが使えるし、料金も安い。7GBプランが1万チャット(800円)だ。SIMカードも1500チャット(120円)だし、設定もお店の人がやってくれる。

ミャンマーでは携帯キャリア3社(MPT、Ooredoo、Telenor)が激しい競争を演じているせいで、1年前に比べてネット料金がおよそ半額になった。国営企業が携帯事業を独占していた時代は、何万円もの高額な登録料を払ってSIMを買っていたのに、今ではタダ同然だ。ほんと、競争って大切だね。

 

IMG_5392ネット接続の次に行うのは、移動手段の確保だ。今回ミャンマーで借りたバイクはこれ。なりだけは一丁前だけど中身はチープな中国製バイクです。エンジンオイルやヘッドライトなどを替えて、長旅に備えます。トラブルが起きないと良いけど。

 

my17-00502ついに旅の日々が始まった。最初は戸惑いの方が大きい。肌を刺すような日差しにも、ねっとり湿った空気にも、道にあふれる埃と騒音にも、全然慣れていない。自分がここにいるのが、なんか不思議。でも2,3日もすれば、体が違和感を受け入れて、それを楽しめるようになる。そうやって僕は旅人になる。

 

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マンダレーは長旅を始めるのにふさわしい場所だ。「ほら、あなたもここで食べていったら?」ってな調子で、街の人がとろけるような笑顔で声を掛けてくれる。ヤンゴンに次ぐミャンマー第二の都市ではあるが、都会のよそよそしさを感じない。それにしても、なんて素敵な笑顔なんだろう。

 

my17-00065マンダレー郊外にあるウーベイン橋は全長1200mの木造橋。国内外から多くの観光客が訪れる名所だ。通常、11月下旬は乾季なので雨は降らないが、今年は雲が多く、毎日雨が降る。「異常気象だ。温暖化の影響か」と言う人もいるが、同じ時期、東京は異常な寒さが続いていたから、「ぶれ」の範囲内だろう。

 

my17-02420マンダレー郊外のザガインで見かけた光景。野良犬と同じ格好で昼寝するお坊さん。どちらも同じように腹を出しているのがかわいい。東南アジアに流れるゆるい空気。「みんなみんな生きているんだー」って歌が頭に浮かんできます。

 

IMG_5428ミャンマーでは日本製の中古トラックをよく見かける。日本語のロゴをそのまま残して「優秀な日本車」をアピール・・・しているはずなのに、なぜか変な日本語が多い。「ヒ場足ケ」ってなんだろう?

 

my17-03501集団下校するミャンマーの小学生。サンダルを脱いで裸足になっているのは、この学校がお寺の敷地の中にあるから。境内は神聖な場所なので、靴を脱いで裸足になるのが基本だ。

田舎の小学校はのんびりしたものだが、実はミャンマー人は学歴をすごく気にするという。初めて出会った人に学歴を尋ねるのは当たり前。ディグリー(学位)を持っていないと恥ずかしいという意識が強い。学歴が低いと縁談がうまくいかないこともあるから、みんな必死で大学に行く。何を学ぶかではなく、学位証明書を手に入れるために大学に行く。

ミャンマーの学校教育は教科書の暗記に重点が置かれていて、自分の頭で考えることは要求されない。理系でもその傾向は強くて、化学を学ぶ大学生が実験をしたことがない、なんてこともあるそうだ。実際にはあまり役に立たない知識だけを詰め込んだ、受験のための勉強。なんだか耳が痛い話ですね。

 

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