突然ですが、SF小説の連載を始めました。人生初のフィクションは、「山岳・冒険・近未来SF」です。

「ロープ、テンション!」
神谷剣人の叫び声は、8400メートルの薄い空気に吸い込まれて消えた。青白い氷壁に張り付きながら、パートナーのスティーブに目を向ける。二人は風速45メートルの強風に煽られ、壁から引き剥がされそうになっていた。
「まだやれそうか?」
「あと何秒持つかわからん!」
スティーブが答えた瞬間、さらなる突風が襲いかかり、彼のアックスが氷から外れた。一瞬の静寂の後、スティーブの体が落下を始める。大柄な体が、みるみるうちに小さくなっていく。
その直後、スティーブに繋がったロープが、剣人のハーネスを引っ張り、凄まじい衝撃が腰を貫いた。
「くそっ! 落ちる!」
剣人は必死に岩の出っ張りを掴もうとしたが、グローブは凍った岩の表面を空しく滑っていく。ロープを固定していたアイススクリューが、衝撃に耐えきれず、次々に氷から抜けていく。
剣人の体が宙に浮き上がり、自由落下を始める。
遠ざかる壁面。舞い散る氷の破片。虚空を掴もうとする右手。すべてがスローモーションに見える。
もう助からない。俺は、ここで、死ぬんだ・・・・・・。
剣人は弾かれたように体を起こした。
寝袋が汗で湿っている。呼吸が荒い。心臓が早鐘のように打っている。結露したテントの天井が、すぐ目の前に迫っていた。
「どうしたんだ、ケント?」
隣の寝袋からスティーブの低い声がした。二人の距離はわずか数十センチ。極限の孤独の中で唯一頼れる相棒の姿を見て、剣人の脈拍は元のリズムに戻っていった。
「・・・・・・何でもない。ただの夢だ」
剣人は震える手で水筒を取り、凍りかけた水を飲んだ。
落ち着け、落ち着くんだ、と自分に言い聞かせる。酸素濃度が低いために眠りが浅くなり、悪夢を見やすくなるのは、よく知られた事実じゃないか。
剣人とスティーブが極地用ダウン寝袋を並べているのは、標高7700メートルの最終ビバーク(野営)地だ。ほぼ垂直に切り立った壁の中腹にある幅1メートルにも満たない岩棚。束の間の休息のために、二人はそこに超軽量テントを張っていた。
「緊張しているのか?」
スティーブは寝袋から上半身を起こして、剣人の肩を軽く叩いた。
「まあな」剣人は苦笑いを浮かべた。「東壁の直登なんて、正気の沙汰じゃない」
「だから俺たちがやるんだろう?」スティーブは暗闇の中で笑った。「誰もやらない、やりたがらないことをする。それが俺たちアルピニストの生き方じゃないか」
「スティーブ、やっぱりあんたは世界で一番クレイジーだ」
「いいや、俺は二番だ」スティーブはもう一度、剣人の肩を叩いた。「お前には負けるよ」
剣人はテントのベンチレーター(換気用の窓)を少しだけ開けて、外の様子を窺った。そこには月明かりに照らされたK2東壁が、巨大な墓石のように、暗く冷たくそびえていた。
K2。標高8611メートル、世界第2位の高峰は「Savage Mountain(野蛮な山)」の異名を持つ。急峻な氷壁、崩れやすい岩場、予測不能な天候。これらの苛烈な条件が重なり合うK2は、エベレストよりもはるかに危険な「地球上でもっとも困難な山」とされている。しかも今回、二人は標準ルートであるアブルッツィ稜ではなく、東壁からの未踏ルートに挑戦していた。
スティーブ・ハンターはカリフォルニア州出身の41歳で、これまでK2を4度経験し、エベレスト無酸素登頂を3度も成し遂げた世界屈指のアルピニストだ。今回、彼が提案した「K2東壁ルート」は、あまりにも危険なために、まだ誰も登頂に成功していないどころか、まともに挑戦した者すらいなかった。当然のことながら、今回の挑戦に対して登山界からも激しい批判の声が上がり、一時は当局による登山許可が下りないと思われた。しかし最後の最後で、スティーブの輝かしい実績がものを言ったようだ。
「もちろん勝算はあるさ。俺たちは必ずK2東壁を登ってみせる」
ベースキャンプでオンライン取材に応じたスティーブは、自信に満ちた表情で語った。顔の下半分を覆う濃いヒゲが、歴戦の登山家としての風格を漂わせている。
「今のところ、俺とケントのチームだけが、この挑戦を成功に導く可能性を持っている。逆に言えば、もし俺たちが失敗すれば、今後50年は誰もこのルートに挑戦しようとは思わないだろう」
K2東壁が「前人未踏」である理由は、技術的な難易度もさることながら、リスクの高さにあった。標高7800メートルから8000メートル付近に連続する巨大なセラック(氷塔)はいつ崩落するか分からず、その先には不均一で脆い氷に覆われた垂直の壁が待ち構え、吹きさらしの斜面には悪天候から身を隠す場所もない。
山をよく知る者が「K2東壁は自殺行為だ」と口を揃えるのも無理はなかったし、それ故に「21世紀の登山家に残された最後の壁のひとつ」と見做されていたのである。

2025年7月25日、午前1時12分。気温マイナス35度。
剣人とスティーブは最小限の装備だけを携えて、最終アタックに出発した。酸素ボンベは持たない。荷物は極限まで削ぎ落とし、ロープ、アイススクリュー、カム、アイスアックスなど、登攀に必要なものだけをザックに入れた。K2東壁を成功させるには、二人の機動力を活かして高地滞在時間をできるだけ短くする「アルパインスタイル」以外にあり得ないからだ。
眼前に立ちはだかる東壁を前に、剣人は身震いした。ほぼ垂直の岩壁に薄い氷が張り付き、至る所に氷柱が垂れ下がっている。氷は青黒く、下から見上げると巨大な魔物の牙のようだ。そして少しでも気を抜けば、2000メートル下の氷河まで一直線に滑落する。
まずは氷の急斜面を登る。傾斜角は75度。剣人はアイスアックス(氷を登るための斧)を振り下ろした。金属の尖端が氷に噛み込み、「キン」という硬質な音が響く。次にアイゼン(靴底につけた鉄の爪)を蹴り込む。氷が砕け、小さな破片が宙を舞い、闇の中に落ちていった。
高度が上がるにつれて、風が強まっていく。ヘッドランプの光が雪煙に乱反射し、視界が効くのはせいぜい数メートルだ。それ以外は完全な暗闇。見える範囲に意識を集中して、一歩一歩、素早く確実に登っていくしかない。
2時40分。標高7850メートル付近の大セラック帯に入る。セラックとは巨大な氷の塔のことで、崩落すれば数トンの氷塊に直撃される危険がある。
「地獄の入り口へようこそ」無線越しにスティーブの声がする。
二人は崩落の危険が高い氷塔を避けながら、慎重に高度を上げていった。氷はガラスのように硬くて脆く、アックスを打ち込むと板状に剥がれ落ちた。氷の質はきわめて悪いが、ここを登る以外に選択肢はない。二人はアイゼンの前爪を確実に効かせ、常に3点支持(両手両足のうち3点を常に壁に接触させる)を保ちながら、凍りついた壁を登り続けた。
あと少しでセラック帯を抜ける、というところで、低い地鳴りのような音が聞こえてきた。剣人が振り向くと、背後のセラックがゆっくりと傾き、重力に引かれるように崩れ始めていた。
「ケント、止まるな! 進め!」スティーブの叫びが無線から弾けた。
剣人は瞬時に反応した。右手のアックスを思い切り氷に叩き込み、すぐに体を引き上げる。確認作業はすべて省いた。アックスが浅く刺さっても構わず体重をかけ、アイゼンが滑りそうになっても無理やり蹴り込んで登った。
轟音がすぐ近くにまで迫ってきた。もう時間がない。息が切れ、肺が悲鳴を上げる。酸素が行き渡らない筋肉は、思うように動かない。それでも止まるわけにはいかなかった。剣人は最後の力を振り絞り、岩棚の下に飛び込んだ。
次の瞬間、剣人のすぐ横を巨大な氷塊が通過していった。ドーンという轟音とともに雪煙が巻き上がり、視界が白く塗りつぶされた。氷の破片が顔を打つ。
「やったな!」スティーブの笑い声が無線越しに聞こえた。「あの死神の鎌をよく避けられたもんだ。今日のお前の背中には、天使の羽が生えてるぞ!」
剣人は深呼吸をして心拍を整えた。確かに今回は幸運だった。わずか数秒の差で、なんとか命拾いした。しかし次はどうだろう。次々と繰り出される死神の鎌を、すべて避けきることなどできるのだろうか。この魔の山は、たとえ自分の手持ちの「運」を全部差し出したとしても、通してはもらえないのかもしれない。暗い予感が剣人の頭をよぎった。

5時17分。二人は標高8000メートルに到達した。ついにK2東壁の最上部が始まる。傾斜は垂直に近く、ところどころオーバーハング(垂直を超えて、頭上にせり出した壁)している。技術的難易度が最も高く、ひとつのミスも許されない最難関だ。
標高8000メートルより上は「デスゾーン」と呼ばれ、酸素は平地の3分の1ほどになる。酸素不足によって体力が落ちるだけでなく、思考力や判断力も大幅に低下し、単純な計算すら困難になる。
このデスゾーンの入り口で、スティーブが動かなくなった。
「・・・・・・ケント・・・・・・息が・・・・・・苦しい・・・・・・俺はもう・・・・・・ダメかもしれない・・・・・・」
スティーブは喘ぐように言った。呼吸が異常に速い。高山病の初期症状だ。このまま高度を上げれば、肺水腫に移行する危険性が高い。
「下山しよう。今すぐに」剣人は即断した。「残念だが、今回は諦めよう」
「ノー!」スティーブは首を強く振った。「俺は・・・・・・もう登れない。でも・・・・・・お前は・・・・・・頂上に・・・・・・行くんだ」
「何を言ってる? 二人で一緒に下りるんだ!」
スティーブは突然、剣人の腕を掴んだ。その瞳には、異様な輝きが宿っていた。
「聞け・・・・・・ケント。俺たちは・・・・・・2年間・・・・・・この日のために・・・・・・準備してきた。スポンサーも・・・・・・仲間も・・・・・・みんな・・・・・・期待してる。ここで諦めたら・・・・・・すべて・・・・・・無駄になる」
スティーブは咳き込みながらも、懸命に笑顔を作った。
「俺は・・・・・・ビバーク地まで・・・・・・自力で・・・・・・下りる。そこで・・・・・・お前が・・・・・・戻るのを・・・・・・待つ」
剣人は奥歯を噛みしめた。まともに考えれば、スティーブを残して一人で頂上を目指すというのは、あり得ない選択肢だ。最悪の場合、二人とも死ぬことになる。リアリストである剣人は、撤退以外の選択肢を頭から消そうとした。
しかし一方で、スティーブの言うことも事実だった。ここで撤退すれば、もう二度とチャンスは訪れないだろう。K2東壁は、一生に一度挑戦できるかどうかのルートなのだ。このチャンスをみすみす逃したら、たぶん一生後悔することになる。
しかも剣人自身の体調は悪くなかった。デスゾーンに入ってもまだ体は動くし、集中力も研ぎ澄まされている。夜明け前の空に雲はなく、風もほとんどない。いつもは気まぐれなK2の天気も、今は俺に味方してくれているようだ。剣人は、野心溢れる冒険者として、自分の内側から湧いてくる「登れ」という声に、どうしても抗うことができなかった。
「約束する。必ず頂上に立って、戻ってくるからな」
剣人はスティーブの手を握った。彼は無言で頷いた。

剣人は頂上までの600メートルをソロで登ることにした。ロープで繋がった相棒はもういないから、安全確保はすべて自分一人で行わなければならない。余計な工程が増える分、時間も体力もこれまで以上に削られるし、セラック崩壊に巻き込まれるリスクも上がる。それでも彼は頂上を目指すことに決めた。無謀な挑戦ではない。残された体力とタイムスケジュールを冷静に計算して、十分に勝算があると考えての行動だった。
一人で登る東壁は静かだった。風の音、自分の息づかい、アックスとアイゼンが氷を叩く音――それだけが剣人を取り巻く世界のすべてだった。
6時14分。標高8100メートルに到達。ここからは氷と岩が入り混じる最難関のミックスゾーンが始まる。剣人は岩のクラック(割れ目)に片手を差し込み、足先をわずかな突起に載せてバランスを保ちながら、もう一方の手で氷にアックスを打ち込み、体重を移すという動作を、ひたすら繰り返した。
剣人の頭にふと「俺はこんなところで何をやっているんだろう?」という考えがよぎった。凍りついた岩壁をまるでカタツムリのようにゆっくりと登っている自分の姿が、100メートルほど後方からの俯瞰で見えて、それが何の意味もない滑稽な行動のように思えてしまったのだ。こんなことをして、いったい何になるのか。誰の役に立つというのか。
「滑稽なのは、分かりきっているじゃないか」
剣人はそう自分に言い聞かせた。それでも俺はやると決めたんだ。たとえ何も意味がなくても、誰も応援していなくても、俺は一人でこの壁を登り切ると決めた。これはスティーブとの約束であり、俺自身との約束でもある。だから絶対に諦めない。
剣人はゆっくりとだが、確実に上昇を続けていた。しかし時間は容赦なく過ぎていく。先ほどまで地平線近くにあった太陽は、今や空高く昇り、漆黒の闇に覆われていた剣人の視界を、白く輝く世界に変えていた。偏光レンズの付いたゴーグルを着けていても、氷に反射した太陽光は目を刺すように強い。
8200メートル、8250メートルと高度が上がるにつれて、酸素はさらに薄くなり、呼吸は乱れてくる。上昇のペースが明らかに落ちてきた。肺が、筋肉が、赤血球が、酸素を欲している。一手一手が永遠のように長く感じられる。
ペースが上がらないことに、剣人は焦りを感じていた。デスゾーンに長くいればいるほど、体は衰弱し、やがて動けなくなる。そして太陽の熱で氷が緩めば、セラックの崩落リスクが跳ね上がる。実際、崩落の轟音があちこちで響き、その頻度は増すばかりだった。
タイムリミットは刻一刻と迫っていた。このままでは、頂上に辿り着く前に夕方になってしまう。そうなれば、今日中にビバーク地に戻るのは不可能になる。K2のデスゾーンで何の防護もなく一夜を明かすこと――それは死を意味していた。
9時48分。標高8300メートルに到達。
剣人は時計を確認し、決断した。最後の300メートルを、フリーソロで登ることにしたのだ。命綱なし。落ちれば即死。だが支点を作らないで済む分、スピードは確実に上がる。登攀にかかる時間を、半分以下にまで短縮できるはずだ。
これは狂気の選択だった。たったひとつのミスが即、死に直結するからだ。しかし剣人はそれに賭けた。頂上に立つための賭け金を、最高額にまで引き上げたのだ。
剣人はロープを使わずに登り始めた。もう何も考えなかった。一手一足が呼吸のように自動的に繰り出されていく。頭にあったのは、手と足の運びとリズム。それだけだった。
11時30分。標高8500メートルに到達。ようやく頂上がはっきりと見えた。三角形の頂が、空に突き刺さっている。あと100メートル。たったそれだけ。
しかし剣人の肉体は、すでに限界を超えていた。酸素不足と疲労によって、脳が正常に働かなくなっていたのだ。視界は白く霞み、音が遠のいていく。強風が体を揺さぶっているはずなのに、その轟音が聞こえない。現実感が徐々に薄まっていく。
やがて幻覚が見え始めた。妻の麻衣がすぐ隣で氷壁を登っている。娘のさくらが上から手を振っている。幻だと分かっているのに、それを振り払うことができない。
「・・・・・・もう少しだ・・・・・・ゴールは・・・・・・すぐそこなんだ・・・・・・」
剣人は残った力をかき集めて、右手のアックスを振り上げ、硬い氷に叩き込んだ。「キン」という鋭い音が、静寂の世界に響き渡った。
次の瞬間、頭上で轟音が響いた。
見上げると、頂上直下の氷壁が崩れ始めていた。数百キロはある氷の塊が、猛スピードで落ちてくる。逃げる場所も、避ける時間もなかった。
巨大な凶器と化した氷が、剣人のヘルメットを直撃した。
ドゴッ。
視界が真っ白になった。衝撃で一瞬意識が遠のく。
体が壁から引き剥がされ、アックスが手から離れる。
落ちる。
剣人の体は、壁を転がり落ちた。
8400メートル、7900メートル、7200メートル、6300メートル・・・・・・。
岩に激突するたびに、骨が砕ける音がした。肋骨、腕、足。次々と壊れていく。
そして最後に、大きく口を開けたクレバスが、剣人を飲み込んだ。

剣人の体は暗く冷たいクレバスの底に叩きつけられた。降り積もった新雪がクッションになったおかげで、奇跡的に即死は免れたが、全身が壊れていた。左腕と右足は明らかに骨折。肋骨も数本折れている。内臓も損傷しているだろう。口の中が血の味でいっぱいだ。
剣人は天を仰いだ。クレバス――氷河に形成された深い亀裂――の入口が小さく見える。まるで地獄の底から天国を見上げているようだ。
脱出は不可能だった。滑落中に2本のアイスアックスは失われていたし、そもそも体が動かない。無線機は壊れている。GPSビーコンもこの深さでは電波が届かない。
体温が急速に奪われていく。末端から感覚がなくなっていく。
これが死か。死というものなのか。
クレバスの底は静寂に満ちていた。強風もここには届かない。聞こえるのは自分の浅い呼吸音だけ。その呼吸も次第に弱くなっていく。
剣人は、最後の力を振り絞って、グローブを脱ぎ、胸ポケットに手を伸ばした。
血まみれの手でジッパーを開け、中からラミネート加工された写真を取り出した。
妻の麻衣と娘のさくらが、満開の桜の下で笑っている。さくらが着ている薄いピンク色のワンピース。風になびく麻衣の黒髪。あれは完璧な春の日だった。
「ごめんな・・・・・・麻衣・・・・・・さくら・・・・・・」
涙が溢れた。それは一瞬で凍りつき、頬に氷の筋を作った。
「必ず・・・・・・帰るって・・・・・・約束したのに・・・・・・」
剣人は右手で写真を握りしめた。
もう痛みも感じない。ただ眠い。とても眠い。
遠のく意識の中で、剣人は二人の声を聞いた。
「・・・・・・パパ、待ってるからね・・・・・・」
白い光に包まれた麻衣とさくらが、笑顔で手を振っている。
剣人は微笑んだ。もうすぐ会えるよ。もうすぐ・・・・・・。
意識が闇に溶けていく。心拍が遅くなる。呼吸が浅くなる。
そして――
2025年7月25日、14時17分。
神谷剣人、K2東壁にて死亡。享年34歳。

