6月17日に行われた「帰国報告会@渋谷」と、6月24日に行われた「帰国報告会@福岡」は、どちらも盛況のうちに終了しました。熱気に包まれた会場で、旅の素晴らしさを伝えるトークを披露できたと思います。ご参加のみなさん、本当にありがとうございました。

 

42108226245_c86800b264_o

DSC03125

DSC03132

 

参加者の感想

インドや周辺の南アジア諸国の、大都市から遠く離れた町や村で、誰にも顧みられることなく働く市井の男たちの中に、「バーフバリ」も顔負けの凄みのあるかっこよさを見出し、撮影してまとめた「渋イケメン」シリーズの写真集で知られる写真家の三井昌志さんが、福岡で帰国報告会を開催されたので、参加してきた。

報告会は、まずミャンマー編で幕を開ける。
特に激しく迫害され貧しい暮らしを強いられ、時には住むところも奪われて難民とならざるを得なくなっているロヒンギャたちの住む町村で撮影した作品を見せていただきながら、山々に阻まれた厳しい土地で、肉体を頼りに生きていくしかない厳しい現実についてお話があった。

差別や偏見のない社会を目指すにあたっては、お互いの顔を見て、知ることが最低限のステップだ。
三井さんはこのように話した。
同じ国民であるはずのミャンマー人たちの中でも多数派を占める仏教徒の中には、ロヒンギャたちの住むところに行ったこともなければ、自称高僧によるデマや憎悪拡散を、仏教の宗教的慣習(偉いお坊さんの言うことは正しいという盲信)から鵜呑みにしている者も多いという。
無知が最大の脅威を生み出しているというのは、日本でもインドでも見られることだ。
ロヒンギャたちの淡々とした、しかし悲しい旋律が流れるような暮らしぶりのほかにも、マンダレーなど日本人もよく足を運ぶ都市で修行に励む、愛らしい小さな尼僧さんたちの写真など、心温まるものも多くあった。

代わってインド編は、バイクにまたがった三井さんがiPhoneを片手に撮影したというロードムービーで幕を開けた。
撮影時の興味深い、楽しいエピソードを交えながらも、圧倒的な迫力の写真たちには引き込まれるばかりだ。
豊富な渋イケメン写真はもちろん、最近急にサリー熱が再燃しているわたしは、村の女性たちの鮮やかなサリーの模様や素材に釘付けだった。
いずれも旅人としての俯瞰的な視点と、農村部に生涯暮らす人とじっくり交わった経験を併せ持つ、三井さんにしか表現できない独特の写真だ。
およそ2時間半もの長時間をまったく感じさせない、内容の濃い帰国報告会を堪能したが、三井さんの写真はもちろん、そのストーリーは、心動かされ、揺さぶられるものだった。
そして、三井さんしか撮ることができない人々の日常や、一瞬の美しい表情はすばらしく、日本はもちろん、インドの都市部、また全世界に、感動はもちろん、問題意識も分かち合いたいなと心から思った。(陽子さん

 


 

もっと早く三井さんの写真教室を受けたかった!というのが正直な感想です。
そこらの写真教室や本を読むだけでは得られない、旅をする中での実用的なテクニックを伝授していただけて本当に為になりました。旅をする中で私自身も、三井さんのように、その地域に暮らす普通の人々の普通の暮らしを切り取って行きたいと思っています。やはり、どんなに美しい景色よりも、どんなに有名な建築物よりも、ありのままの“人”や人の日々の営みの美しさに何よりも魅力を感じます。ですが、人々の何気ない日常を撮影するのは、慣れない自分には簡単なことではなく…。絶好のタイミングを逃して悔しい思いをしたり、せっかく撮らせていただいても自分の技術が未熟で思うように被写体の魅力を引き出せなかったり、、。
三井さんのお話を聞き、次からの撮影旅行はひと味もふた味も違ったものに出来そうで、なんだかワクワクしています。
また、ちょうどステップアップしてフルサイズ一眼カメラに買い換えようと思っていたところでしたので、「これからの時代はミラーレス」というお話を聞けたこともよかったです。 (塚田さん)

 


 

 

今年も又 熱いメッセージ(写真)に圧倒されてしまいました。
インドの働く男達、ミャンマーの市場の方々、そしてロヒンギャの人々 それら全てから「生きてい人々の力強さ」を感じ取ることが出来ました。
不思議なことに、実際に現場で自分の眼で発見出来ない(出来ないであろう)「人間の生まれ持ったパワー」を、三井さんの写真と言う媒体を通して初めて感じることが出来たのです。
 
写真は一瞬を切り取った物語なので、普段接している人々も写真でないと発見出来ない表情を収めことは出来ますが(私の写真)、会ったことも無い人々の過去の生き様、未来への主張も感じ取れる写真(三井さんの写真)に敬意を覚えざるを得ません。
 
そして これが、昨年初めてで漠然としかなかった「写真は言葉の要らないツール」が今年はもう少し噛み砕けたところではないかと考えております。(大野さん)

 


 

写真は素人ですが、三井さんの写真集「渋イケメンの国」の凄い吸引力に魅せられ、今回初めて報告会に参加させていただきました。
どの渋イケメンも、迫力ある目力と印象深いスタイルと肉体美で、何とも惚れ惚れしました。私は、男臭い男性が好みなので、今の日本の若者に多い、細見できれいで、ちょっと頼りない感じの男性よりも、例えお腹が出でいても渋イケメンに痺れました!
三井さんがお話されていた、「どの国の子供も遊びの天才で笑顔が絶えない」キラキラした子供達も、本当に可愛いくて、子供は未来への希望であり宝物だと感じました。
インドの市場の色彩の鮮やかさと、女性の逞しさ、美しさ。すべての写真に、人が発する「命の輝き」に満ち溢れ、「生きる」ことの強いエネルギーがビシビシと伝わってきました。
そして、今まで報道されることだけでは見えてこない、ロヒンギャの実情を教えていただき、やるせない悲しい気持ちになりましたが、知ることができ、問題の難しさを考えさせられました。
私はつい、日常生活のとるに足らぬことに思い悩み、生きる意味を見失い、考え過ぎてしまうところがあるのですが、自分の狭い物の考え方、見方を正していただいたように感じます。
自分の置かれた境遇の中で、必死に生きている人々に心打たれました。危険で大変な道のりを、バイクで旅をされた三井さんの写真家としての熱い情熱と勇気にも本当に感じ入りました。
京都のご出身の三井さんの話し方が、とてもやわらかく心地よく、2時間超もあっという間で、旅をしたような楽しい時間を過ごさせていただきました。
これからも、素晴らしい写真を見せて頂けることを楽しみにしております。どうぞお元気で、ますますのご活躍をお祈りしております。(小塚さん)

 


 

私は普通の金融機関に勤める会社員です。
忖度が横行し、どこかの政治家のような発言をする上司に囲まれて仕事に疑問を抱いた時に渋イケメンに出会いました。自分にとって仕事する人がカッコいい!というのはこんなイメージだと感動しました。
撮影の過程で渋イケメンがカメラに気付いた時には可愛い表情になったり、被写体との駆け引きや本では見えないことが何よりも楽しめました。
写真教室では、気負わず撮ることが一番と感じました。
プログラムオートでも良いなんてびっくりしましたが、その方が最初は良いし、広角でぐーっと被写体に近寄ることなどやってみたいことが明確になりました。光の方向や構図はカメラを持ち歩いてなくても考えられるので日々の風景の味方も変わりそうです。
観光地から2キロ離れて歩いてみたいです。
これからも三井さんの写真を楽しみにしています。
お気を付けて旅を続けてください。
牛を愛おしく抱いたおじさんと牛のトロンとした目が忘れられません。。。 (竹内さん)

 


 

3月のバラナシ撮影ツアーに参加させていただき、インドの強烈な日差しや埃っぽい空気、街の喧噪等を体験した後なので、
各地のお話を一層リアルに感じることができました。
初インドの旅は、財布を盗られたり腹を壊したりで結構ハードでしたが、なんとなく再び行ってみたい気分になってきます。
ロヒンギャの問題は報道等で多少の知識はあったものの、現地の実情を伺うとシリアス過ぎて胸が痛みます… (太田さん)

 


 

技法と精神の両面でとても勉強になりました。
今まで構図を整えるため自分が動くことはあったのですが、
光を読んで動くという発想がありませんでした。
また、作品作りに博愛は必要ないし、撮らされもダメというのも共感できました。(渡邉さん)

 


 

初めてということもあり、ちょっと尻込みしていたのですが参加して大正解でした。
私の場合、特にインド好きという訳ではありませんでしたが 何かと文化、映画、音楽等興味を惹かれていました。
いつかは行ってみたい国の一つです。

私らが行けるとすればせいぜい「旅行」ですが、「旅」といえるような旅に出たことがありません。
やはり「旅行」とは違い「旅」はいいもんですね。
ガイドブックに載っていない貴重なお話は、とてもとても刺激的でした。
きっと、あの場では話せない裏話やNGネタも、インドならでは豊富にあるでしょうね。
ロヒンギャの話もヘビーでした。
ミャンマー側にもそれ相応の言い分があるようですが、圧倒的弱者への弾圧は言い訳にはなりません。
ほんの少しだけミャンマーに渡ったことがありますが、のどかで平和な街でした。
やはり「旅行」では知り得ない、体験や情報が「旅」にはあるんですね。
夜の懇親会に参加できなかったのは、大きな損失です。

写真集を2冊購入させていただき、見させていただきましたが、美しいですね。
失礼ながらiPhoneのカメラがいくら高機能になったからといって、当たり前ですがあんな写真は撮れません。
カメラには疎いのですが、写真の美しさや重厚感は多くを語るよりも訴えるものがあります。
ツイッターでアップされている三井さんの写真に感銘を受けたのがきっかけでしたし。

リクエストさせていただければ、次回はインドの女性も被写体にして欲しいです。
それと、旅行欲を掻き立てるためにもインドの自然や絶景なんかも撮影していただき紹介して欲しいです。(大須賀さん)

 

 

DSC03148

DSC03152