11月16日、いよいよ「渋イケメンの世界」が発売されます。2年間の旅の集大成。汗と埃にまみれた男たちの痺れるほどカッコいい姿をぜひご覧ください。

僕が渋イケメンたちに惹かれるのは、シンプルでありながら力強く、人の営みを強く感じさせてくれるから。アジアのあちこちに残る、大地に根を下ろした暮らし。そんな光景を求めて、僕は旅を続けているのです。

 

my16-11609木の杭で地面に穴を開けて、ピーナッツを植える男たち。油を多用するミャンマー料理にはピーナッツからとれる油が欠かせない。

 

ba16-10212菜種から油を絞る男。バングラデシュにはこのような昔ながらの油工場があちこちにあって、シンプルな機械を使って菜種や豆から食用油を絞っている。

 

india16-34286インド西部グジャラート州にある製粉所で粉まみれになって働く男。街の小さな製粉所でつくられた小麦粉が、人々の暮らしを支えている。

 

india17-39276インド西部グジャラート州で穀物袋を担ぐ男。グジャラートの農民たちは純白の民族衣装を着て働いている。ニット帽まで真っ白だ。

 

india17-39499インド西部グジャラート州で、家畜にやるための草を運ぶ男。白い上下はこの地方の農民が身に着けている「制服」だ。本来は真っ白なはずだが、長年着古してすっかり汚れている。それもまた味わいなのだ。

 

india17-46268インド西部グジャラート州にあるサリー工場で、職人がスクリーンプリントの技法を使って、サリーに柄を転写していた。1メートル四方のスクリーンにインクをのせ、専用の道具でムラなく押し出す。熟練の技が必要な仕事だ。

 

ba16-02999渋イケメンは現場にいる。バングラデシュの首都ダッカにある鉄工所で、鉄製リベットの焼き入れをする男。ガスバーナーの火で鉄をあぶっている。高温多湿の過酷な職場だ。

 

ba16-06155バングラデシュで出会った渋イケメンは、立派な顎ヒゲを蓄えていた。南アジアにも禿げている人は多いが、無理に隠そうとするのではなく、ヒゲの豊かさをアピールすることによって、むしろ「男らしさ」や「カッコ良さ」に結びつけているような気がする。

 

india17-11989アルミのリサイクル工場で働く男。インド南部チェンナイにある工場では、ゴミとして回収されたアルミクズを炉で溶かしてインゴット(地金)にしている。上半身裸でも汗だくになるほど暑い職場だ。

 

india17-26046インドの染色工場で働く渋イケメン。薄暗く雑然とした工場の中で、マッチョな男が化学染料で染めた糸を絞っている。光と影のコントラストが支配する職場だった。

 

my16-06204ミャンマー第二の都市マンダレーの下町で、飴を作る職人。砂糖を大きな鍋で煮立ててから冷ますと、粘り気のある水飴ができる。そこに色を加えてから、手で飴を引っ張って空気と混ぜるのだ。エイヤーというかけ声と共に力を込めて飴を引っ張る姿は、ダイナミックで美しかった。

 

写真家・三井昌志の9冊目の著作『渋イケメンの世界』が11月16日に雷鳥社から発売されます。2年前に出版し、好評をいただいた『渋イケメンの国』の続編となる写真集です。
「目力が強く」「モテることを意識せず」「加齢を恐れない」渋すぎるイケメンたちが多数登場。汗と埃にまみれて働く男たちの一瞬の輝きを捉えました。
 
・出版元:雷鳥社 ・定価:1600円(税別) ・A5判変型 ・160p
 
書店販売に先駆けて、WEBで先行予約を開始しました(初回発送は11月8日を予定)。
ご注文は「たびそら通販部」からどうぞ。新作ポストカード3枚と著者サインも付けてお届けします。