秋のパキスタンをバイクで旅しました。今回の旅の相棒はこちら。
スズキの150ccのバイクです。メーターはアナログで、クラシカルな外見だけど、スマホホルダーとUSB給電口が付いているので、グーグルマップをナビにして街を走ることができます。これは初めての街では超便利。ハイテクの恩恵を受けています。
みなさんは「パキスタン」と聞いてどういうイメージを持つでしょうか? 「なんとなく怖そう」「危険な国」 そう思う人が多いかもしれません。 しかし実際のパキスタンはとても明るい国です。陽気で気さくな人々ばかりです。街をぶらっと歩くだけで、こんなにたくさんの笑顔に出会えるのです。
本日の夕食はご飯の上に肉団子(コフタ)とチャナ豆が入ったカレーをかけたもの。値段はわからない。代金を払おうとすると、店の主人が「お金は要らない」と言ったからだ。「あなたはゲストだから」と。他の国ではちょっとあり得ないようなことが起きるのが、パキスタンという国だ。本当に親切なのだ。
パキスタン北部の定番料理「チャプリ・ケバブ」は、牛肉(または羊肉)のひき肉をハンバーグのように平べったくして、たっぷりの油とともに焼いたもの。トッピングとして油通ししたトウガラシやトマトを添える。焼きたてのタンドリー・ロティに挟んで食べれば、もう絶品!マックなんて目じゃないね。
パキスタン北部ギルギットの町で出会ったパン屋さんが濃い顔のイケメン揃いだった。一日に700枚ほどのタンドリーロティを焼くという。焼きたてのロティは香ばしくて美味しかった。
パキスタン人はヘルメットを被らない。田舎では着用率は10%を切る。一応ノーヘルの罰金はあるのだが、警察がまともには取り締まっていないのだ。被らない理由は「暑い」「面倒くさい」「髪型が乱れる」「カッコ悪い」などがあるが、一番納得できたのは「自分が事故で死ぬとは考えない」というものだ
パキスタン北部には、羊毛の帽子パコールに生花を飾る習慣を持つ地域がある。ゴリゴリの渋イケメンの男性の頭にかわいらしい花が飾られているのが、なんとも素敵だった。インド北部ラダック地方のダーに住む「花の民」ドクパ族にも似ているが、男女の違いがあるのが興味深い。
パキスタン北部の山岳地帯で出会った渋イケメン。羊毛フェルト製の帽子パコールを被り、同じ色のジャケットを着ているのがオシャレだった。パキスタン男性のほとんどは、ある年齢を超えるとヒゲを長く伸ばす。男らしさと威厳を誇示しているのだ。
パキスタンのマドラシャー(イスラム学校)で学ぶ子供たちの元気いっぱいの笑顔。マドラシャーでの教育は、アラビア語で書かれたコーランをひたすら暗記することに重点が置かれている。
パキスタン北部の辺境スカルドゥで出会った男。山羊を抱えて歩いていたので、バイクの後ろに乗せて、村まで送ってあげた。公共交通機関がほとんどない村では、ヒッチハイクがごく当たり前の移動手段になっている。
パキスタン北部の村で出会った男は、赤ちゃんを背負っていた。幼い我が子を毛布に包んでおんぶしながら、ゆっくりと歩いている。どことなく懐かしくて、温かい気持ちになる光景だった。
異様にテンションが高かった布地屋の男たち。このノリの良さがパキスタン人の特徴だ。