パキスタンでは日本語が書かれた車がよく走っている。日本語がデザイン的にクールだと思っているのか、優秀な日本の中古車だというアピールのためなのか。意味が通らないヘンな日本語もあって、なかなか興味深い。
パキスタンの街を歩いて、奇妙な日本語が書かれた車を発見すると、反射的に写真を撮ってしまう。文字が反転していたり、ほぼ読めないものもあって、そういうレアものを見つけると嬉しくなる。ポケモンGO的な楽しさがあるのだ。
パキスタンの街角で見かけたヘンな日本語。つっこみどころが満載ですが、個人的には「宇宙の光!!ステル」というのが謎すぎて気に入っています。ステルって何だろう?「HIDに最も近いプラズマ」も謎。どういうわけか光に関する言葉が多いようですね。
パキスタンを走る変な日本語が書かれた車。あれ、熊が一頭まぎれ込んでいませんか?
パキスタンで見かけた謎の日本語トラック。 「ゆうちょ銀行 ありがとう 気にしない」 なんだか自由律俳句のようでもあり、味わい深い。
パキスタンで見かけた謎の日本語ナンバープレート。よりにもよって「つり革」を選ぶセンスが秀逸すぎる。毛筆体のフォントもいいね。
「FUJIKA」はパキスタンで販売されているバッテリーのブランド名だ。おめでたい「寿」入りのロゴや、「Japan Standard」を謳っている点など、日本製であることを積極的にアピールしているが、もちろんMade in Chinaである。ちなみに「OSAKA」も有名なバッテリーメーカーだが、こちらはインド製品だ。
パキスタンの街角で見つけた「ドラえもん」ならぬ「ドラムえもん」。ゼンマイを巻くと、(ドラえもんによく似た)青い猫人形がドラムをカタカタと叩く仕組みだ。著作権的にはアレだけど、なかなかよくできている。
パキスタンの街角で見かけた「三菱」ならぬ「ミツボシ」の広告。バイク用パーツのメーカーのようだが、せっかくミツボシを自称するんだったら、トレードマークは星三つにしてほしかった。これじゃ「ミツダイケイ」じゃないか。
パキスタンの秋の味覚は、意外なことに柿。現地の言葉でアムラック、別名「ジャパニーズ・フルーツ」とも呼ばれている柿は、日本原産だと知られているようだ。北部の町スワート周辺には、柿がたわわに実る木々が植えられている。街角の行商人が売る完熟とろとろの柿は、ジューシーでとても甘かった。
パキスタンで出会った男が鞄の中から取りだしたのは、ベストセラー「嫌われる勇気」の英語版。「これ、日本人が書いた本だろう。とても気に入って、いつも持ち歩いているんだ」とのこと。パキスタンでも人間関係に悩んでいる人が多いのかもしれない。