まだ2月の始めではあるのですが、インドはかなり暑くなってきました。
北西部グジャラート州も日中の最高気温は32度ほどにまで上昇し、照りつける日差しは強烈です。昼下がりの一番暑い時間は、人も動物たちもよく日陰でお昼寝をしています。無駄なエネルギーは極力使わないようにする。それが暑い国で生き延びる術なのでしょう。
2匹の野良犬が仲良く並んでお昼寝中。
羊だってお昼寝するインドの街角。日陰の壁ってひんやりして気持ちいいんだよな。
かくいう僕も、バイク旅の途中で昼寝をすることがあります。単調で代わり映えのしない風景の中を何時間も走り続けていると、抗いがたい睡魔に襲われるのです。そういうときはだいたいバス停で眠ります。インドの街道沿いにはバスを待つ人のために屋根付きのバス停があって、そこのコンクリート製の長い椅子に横になって眠るのです。地元の人もよくバス停でお昼寝しているから、別に怪しまれるようなこともありません。
これがインドの田舎にあるバス停。足を伸ばして横になれるぐらいのスペースはある。
仲良く二段ベッドで眠る野良犬。上か下どっちが気持ちよく眠れるのかは本人たちに聞いてください。
インド名物の野良牛さんは、窮屈そうに体を折り曲げてお昼寝中。あなたはインドじゃ「神様の使い」なんだから、もっと堂々と寝てていいんですよ。
お寺の前で気持ちよさそうにお昼寝する男。狛犬(?)に守られてぐっすりお休み。
こんな細いところにも寝ちゃいます
「考える人」のポーズでお昼寝中のおじさん
椅子に座ってお昼寝する果物屋さん。商売の方はいいのでしょうか。
昼寝姿だって、なんだかさまになっているおじさん。
インドにはいろんな動物がいて、いろんな姿勢で昼寝をしています。それは(僕を含めた)人間たちの寝姿ととてもよく似ていて、そういうのを見ていると「人間も動物のひとつに過ぎないんだなぁ」なんてことを考えてしまうのです。