質問:旅先の英語力
三井さんは、旅をしていて言葉の違いに困った事はありませんか?
私は、今英語を勉強しているんですが、中々上手く行きません。
旅をして、直に英語に触れたほうが覚えやすいのかなぁ~?と思っています。
何か、旅をしていて、言葉について困った事や不便に感じた事があれば教えてください。
三井の答え
英語は僕も苦手です。たぶん世の中には「語学習得に適した人」と「適さない人」がいて、僕は後者だと思うのです。
それでも日本の外に出れば、やはりコミュニケーションは英語で取らざるを得ないわけで、たとえアジアであってもその原則は変わりません。だから、下手なりに上達してきたというのが、僕のこの数年間だったように思います。
でも、僕は「なんとか通じる英語」を話す技術だけは相当なものではないかと密かに自負しているのです。サバイバル英語。つまり、相手も英語をろくに理解できない、発音だってひどい、でもなんとか意思疎通を図らねばならない、というような条件の下で僕の英語は鍛えられてきたのです。
アジアで英語を話すときに、僕がいつも注意していることを紹介しましょう。
1.できるだけシンプルな文法を使う。過去形、完了形、丁寧な言い方はしない。
2.発音はゆっくりと大ききな声で正確に。しかし時には地元の訛りも考慮して変えることも必要。
3.自分の話していることが相手に伝わっているのかは、表情を見て判断する。「ふーん」と頷いているだけだったら、きっと相手は理解していない。そういう場合には、もっとシンプルなもっとカタコトの表現で言い直す。
お互いに外国語で話しているんだから、「きれいに通じる」必要はありません。だから、最終的には相手の心の動きを類推する力が大きくものを言います。
もちろん、身振り手振りや表情やスケッチや、ありとあらゆるものを駆使することも大切です。そのようにしてお互いの努力によって気持ちが通じ合えば、とても嬉しいものだし、その経験は特別なものになるはずです。
一番大切なのは、相手のことを理解しよう、自分のことを理解してもらおうという姿勢なのです。