インドの街角でよく売られているブドウ。デカン高原で作られるブドウは、みずみずしくて甘く、インドの果物の中でも絶品のひとつだ。街角ではこうしたブドウが1キロ100ルピー(150円)程度で売られている。
インド南部タミルナドゥ州の市場でバナナを売る男。インドは生産量・消費量ともに世界一のバナナ大国だが、大半が国内で消費されているので、外国ではあまり知られていない。
街角でパパイヤを売る男。一口サイズにカットされたパパイヤは、スイカと同じように人気の街角フルーツだが、黙っているとこのパパイヤにもマサラ粉を振りかけられてしまうので、注意が必要。少しでも隙を見せたら、どんなものでもマサラまみれにされてしまう。それがインドなのだ。
インドの街角でザクロを売る男。爽やかな甘みが特徴のザクロは、インドでは古くから栽培されてきた果物で、1キロ50ルピー(80円)程度と安いのだが、少々食べにくいのが難。皮を手で剥こうとすると、手が真っ赤に染まってしまうのだ。インド人は器用に剥いているんですけどね。
完熟マンゴーをそのままジューサーにかけたマンゴージュースは、フルーツジュース界の王様だ。濃厚な甘さと独特の後味はまさに唯一無二。インドのマンゴーの旬は4月〜6月頃なので、暑季にしか味わえない期間限定スイーツだが、幸運にもこの時期にインドを旅する人は、ぜひ味わって欲しい。
ライムはインドの市場でよく見かける柑橘類。レモンと同じようにとても酸っぱいが、独特の風味と苦味がある。街角に売られている揚げ物にライムをぎゅっと搾れば、かなり刺激的な味になる。そうそう、インド庶民が愛するファストフード「フライドライス(炒飯)」にライムを搾るのもオススメです。
インドのあちこちで見かけるのが、ココナッツの実を売る行商人。暑い日に飲むココナッツジュースは、ほのかな甘みが体中に染み渡って、とても美味しい。 また、成熟して硬くなったココナッツの胚乳をすりおろして作られるココナッツミルクは、さまざまな料理に使う調味料になる。
サトウキビはインド各地で作られている作物。そのまま囓っても甘いが、樹液を搾ってジュースにして飲むと、さらにうまい。おいしいサトウキビジュースの作り方のコツは、氷を入れて冷たくすることと、半分に切ったライムを入れることだ。インドの暑い午後にはサトウキビジュースで水分を補給しよう。
1月14日は南インドの収穫祭「ポンガル」の日。ポンガルの朝は、屋外のかまどでサトウキビや牛乳、ココナッツなどで甘く煮たおかゆ(ポンガル)を作って、家族みんなで食べます。日本のお正月みたいな雰囲気。学校も仕事もお休みで、子供たちはサトウキビを囓り、日々の恵みを太陽に感謝する一日です。
インドの街角でスイカを売っていた少年。乾いた砂地でよく育つスイカは、インドでもよく見かける果物だ。手軽に水分補給できるのは嬉しいが、黙っているとスイカにもマサラ粉をかけられてしまうので、(カレー味のスイカが食べたくなければ)「ノー、マサラ!」と速攻で断らなければいけない。
ポンカンはインド原産の果物。甘くてかぐわしく、そのまま食べてももちろん美味しいが、生搾りジュースにしても最高だ。インドの街角にはこのような生ジュース屋があちこちにあって、搾りたてのポンカンジュースを作ってくれる。順番を待つ男たちの「早く飲みたい」という表情が、全てを物語っている。
インド人の「何にでもマサラ攻撃」にはたびたび痛い目に遭わされてきたが、これまでで一番「それはいらん!」と思ったのがソーダ屋だった。炭酸水にライム汁と砂糖を加えるまではいいのだが、そこに当たり前のように、マサラ粉をたっぷりと振りかけるのである。もちろんマズかった。せっかくの清涼感が台無しだった。