6月10日は吉祥寺の写真専門書店「book obscura」で行われていた6人の写真家によるラダックの写真展示の最終日でした。6人がそれぞれの視点で捉えたラダックの姿を改めて見ると、それぞれの撮り方の違いがはっきりとわかります。

 「book obscura」の店主・黒崎さんは十代の頃から写真集の魅力にはまってしまい、ついには自分で写真集専門の古書店を開いてしまったという方で、欧米と日本の写真の歴史を手書きの年表にまとめているという、かなりマニアックな人。歴史的な文脈を参照したり、同時代の写真家と比較したりすることで、一冊の写真集がもっと面白く読めるのだと、熱く語ってくれました。

 6月16日は福岡で帰国報告会&写真教室を開催しました。福岡では毎年インド哲学の専門家である山口さんのお宅にお世話になっているのですが、今年も奥様がつくるスパイスの効いたインド料理をいただきながら、美味しい日本酒を堪能しました。

 福岡だけでなく、鹿児島や熊本から参加された方もいて、会場となったネパール料理屋「マイティガル」は熱気に包まれました。福岡会場は、東京や大阪に比べると参加者は少なめなんですが、そのぶんお客さんとの距離が近くて、言葉が届きやすいという印象があります。

 帰国報告会2019は、6月22日の名古屋と、6月23日の大阪を残すだけとなりました。きっと旅に出たくなる。もっとアジアを知りたくなる。そんな学びと驚きに満ちた2時間です。ぜひご参加ください。

 

india18-27930「バケツ風呂」に入る子供がキュートだった。インド西部グジャラート州の農村で、バケツの水で体を洗っている子供に出会った。お風呂を持つ家がほとんどないインドでは、水浴びは屋外で簡単に済ませるのが普通だ。

 

india18-28507インドの美しい夕暮れ。レンガ工場の台形の上に、子供たちが並んでいた。

 

india18-28326インド西部グジャラート州でレンガを運ぶ男の後ろ姿。重いレンガを積み上げたタライを頭に載せて、建築現場まで運ぶのが仕事だ。

 

india18-00486インド南東部オリッサ州の市場で、美味しそうなピーマンを売る男。強い日差しを受けて育ったインドの野菜は、大ぶりで色が濃いものが多い。

 

india18-15537インド南部タミルナドゥ州で田植えをしていた女たち。色とりどりのサリーを着た女たちが、苗を手で植えていく。南インドでは田植えは女性の仕事だ。

 

india18-15657インドの市場で花を売る男。生花をキロ単位で売るのは、儀式(プジャ)やお祝い事で花を大量にまく習慣があるからだ。インドらしい色鮮やかな光景だ。

 

india18-15671インド南部タミルナドゥ州の市場で、パクチー(コリアンダー)を売る女性。頭上から差し込むやわらかい光が美しかった。

 

india18-15922インド南部タミルナドゥ州の食堂でパロタと卵焼きを作る男。 パロタはパイのように折り畳まれた生地にギー(精製バター)を塗って焼くパンのこと。厨房から香ばしい匂いが漂ってくる。

 

india18-27721インド西部グジャラート州の農村で出会った老人。農作業に使う手斧を研ぐための砥石として使っているのは石臼。穀物やスパイスを粉に挽く石臼を、こんな用途にも使っているのだった。

 

india18-27810インド西部グジャラート州で出会った笑顔。アルミ製の水瓶を抱えて、村の井戸まで水を汲に行く途中だった。柔らかな微笑みが素敵だ。