千葉県の山羊が線路沿いの斜面に逃げ込んで戻ってこないというニュースがあった。これは山羊が持つ「少しでも狭く、少しでも高い場所を好む」という少々変わった性質ゆえの行動なのだと思う。
インドの街角で見かけたこの山羊も、なぜかエンジンの上に立って、居心地良さそうにしていた。わざわざこんな狭い居場所を選ばなくてもいいと思うのだが、外敵に襲われないために断崖絶壁で暮らしていた野生の記憶がそうさせるのだろう。
インドの街角では、放し飼いになっている山羊をよく目にする。これは井戸の隙間に入り込んでいた山羊だが、まるで額縁の絵のようで素敵だった。
新聞を読むおじさんの横にちょこんと座った山羊がかわいい。インドでは、生活の中に山羊が溶け込んでいる。
バラナシ郊外の農村で子山羊を抱く男の子。ほんとにかわいい。
インドの田舎道で「ヤギ待ち渋滞」が起きるのは仕方ないことなのかもしれない。数百頭の山羊があっという間に道路を塞いでしまえば、そこを通る車やバイクは、群れが去るのをただじっと待つしかない。インドは気が短い人間には不向きな国なのだ。 pic.twitter.com/03VUrwVzeN
— 三井昌志@インド一周中 (@MitsuiMasashi) July 2, 2020
バイクで運ばれていくインドの山羊。山羊は性格がとても従順なので、こうしてかなり窮屈な姿勢を取らされても、暴れたりせず大人しく運ばれているのだろう。 pic.twitter.com/OX1MidEwFm
— 三井昌志@インド一周中 (@MitsuiMasashi) July 5, 2020
バイクで山羊を運ぶインドの男たち。大きく育った山羊を肉屋に売りに行く途中のようだ。ドナドナ的光景だが、悲壮感はなかった。
インドでは、防寒のために古着を着せられた子山羊の姿をよく目にする。インドの平野部の冷え込みなんてたかが知れていると思うのだが、これも「風邪を引かせたくない」という親心の表れなのだろう。それにしてもかわいい山羊ですね。
インド北部ラダック地方、標高4000mの草原で出会った山羊飼いと生まれたばかりの子山羊。生後2週間の子山羊はぬいぐるみみたいにフワフワだった。有名なパシュミナ織りは、この地方で飼われている山羊の首まわりの毛だけを使った希少価値の高い毛織物だ。
ラダック地方、標高4200mにある湖パンゴンツォで飼われているパシュミナ山羊の群れ。このパシュミナ山羊の首回りの毛だけを使ったパシュミナ織りは最高級の毛織物として高値で取引されているが、山羊飼いの数は年々減少しているという。若者の多くは現金収入を得られる仕事を求めて町に出て行ってしまうからだ。