ミャンマーの女たちは働き者だ。田んぼや畑にも、市場にも、町工場にも、働く女性たちの姿が目立つ。飽きっぽい男たちと違って、ミャンマー女性は粘り強く、ひとつの作業に集中して取り組むのに向いているという。女性の力がなければ、この国は成り立たないのだ。

 

my17-02172ミャンマー中部の街マンダレーに、ビルマ語で「サックー」と呼ばれる色紙を作る工場があった。サックーはお菓子の包装紙や、提灯の材料として使われるという。白い紙を色鮮やかな染料にくぐらせて、天日で乾かす。昔ながらのミャンマーの色だ。

 

my17-00324ミャンマーのお好み焼き「モンピャータレッ」を焼いているおばさん。米粉の生地を鉄板で蒸し焼きにして作るドーサのミャンマー版といったスナックだ。ひとつ100チャット(8円)ととても安い庶民のB級グルメだ。

 

my17-16017ミャンマーの農村で、赤く熟したトウガラシを油で揚げる女たち。大きな鍋を使って揚げたトウガラシを、ビニール袋に詰めて出荷する。働いているのは全員女性で、作業場はなぜかお寺の境内にあった。

 

my17-18588揚げニンニクを作る工場で働く女たち。手間がかかるニンニクの皮むきを、足の裏で素早く行うというアイデアだ。油で揚げたニンニクはミャンマーでお茶うけとして出される「食べる茶葉(ラペットゥ)」に欠かせない食材として売られている。

 

my17-19243マンダレーの下町で、棒付きキャンディーを作る女たち。カラフルな手作りの飴に棒を刺して袋詰めしていく。近年は中国から安いお菓子が大量に輸入されるようになって、菓子工場の経営も厳しいようだが、オマケなどを工夫することで人気を取り戻そうとしている。

 

my17-02645ミャンマーは翡翠(ヒスイ)の産地として有名だ。マンダレー郊外にある農村には、翡翠の原石を研磨して数珠を作る工場がいくつも並んでいた。農家の娘さんが農閑期の内職として行う仕事のようだ。翡翠製品の多くは中国へ輸出されている。

 

my17-03146ミャンマーの農家で籾の選別を行う女性。竹を編んだ「箕」という道具を使って、籾と藁くずを一緒に跳ねさせると、軽い藁くずは風に乗って飛ばされ、あとには重い籾が残る。かつては日本の農家でも行われていた伝統的な方法だ。

 

my17-14113市場で卵を売るおばさん。「美味しそうなタマゴでしょ?」と笑顔を向けてくれた。

 

my17-14235市場でスナック菓子を売っていた女の子。ミャンマーの女性たちは働き者で、市場には女たちの笑顔が溢れていた。

 

my17-16545レンガ工場で働く女性。粘土を型に入れて固め、天日で乾燥させてから、窯で焼く。日差しが強い屋外での仕事には、麦わら帽子が欠かせない。