インド一周の旅を始めて2ヶ月が経った。例年だと暑さと疲労でペースダウンする頃だが、今回はさらにペースを上げて、乾ききったラジャスタンの大地を北上している。ターバンの牧民たちを撮り、ラクダを撮り、色鮮やかなサリーに身を包んだ女たちを撮る。もちろん各地で見つけた渋イケメンたちも撮る。ただ撮ることだけに集中して、旅を続けている。

 

india18-55545ラジャスタン州南部で出会ったラバリ族の男。赤いターバンと白い服という伝統衣装で羊を追う。絵になる渋イケメンだった。

 

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インドの街角で出会った渋イケメンは、ただならぬ雰囲気を持っていた。汚れた服装とボサボサの白髪は物乞いのようでもあり、鋭い視線は聖者のようでもある。「あなたは何者なんですか?」と聞いてみたかった。きっと「ただの人さ」と答えるんだろうけど。

 

india18-42464サングラスが似合いすぎていた男。西部警察の大門のようだ。それにしても渋い。

 

india18-40973インドの渋イケメンはファッションも多様だ。どことなく70年代のヒッピーカルチャーを想起させる男が、なぜこのようなスタイルに行き着いたのかは不明。すごく似合ってるけど。

 

india18-40987サイドミラーを見ながら髪型を整えるトラックの運転手。インドの若者もヘアスタイルにはすごく気を使う。イケてると納得するまで、何度もクシを入れる。

 

india18-47889街角でチャイを作る男。渋イケメンはチャイの作り方まで渋いのだ。

 

india18-23629ブリキの板をハサミで切断し、バケツやちりとりなどの生活用品に加工するインドの職人。こうした日用品をひとつひとつ手作業で作っている様子は、見ているだけでも楽しい。そこには「ものづくりの実感」が溢れている。

 

india18-53832ピンク好きな人って、どの国にもいるらしい。髪もマフラーもシャツもみんなピンクで統一していたインドの男。林家ペー師匠か!

 

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インド女性が身に着けるキラキラの腕輪を売り歩く行商人がやたら渋イケメンだった。人影もまばらな農村の集落で、「いらんかねー」と声を張り上げながら歩く。一日どれほどの売り上げがあるのだろう?

 

india18-30243渋イケメンは座り方も渋い。インドの市場でパパイヤを売っていた男は、どことなく大物舞台演出家のような佇まいだった。

 

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インド西部グジャラート州で出会ったムスリムの男。ボリウッド映画に出てきてもおかしくないような、整った顔立ちの渋イケメンだった。