家畜市の中でとりわけ印象残っているのが、家族とともに子馬を売りに来ていた少女だった。
ルーマニア人は東欧の中で唯一ラテン系の民族で、明るく情熱的な国民性を持つという。
ブカレストに聳える「国民の館」は巨大な宮殿だ。この建設のためにルーマニア経済はひっ迫し、国民が困窮を強いられた。
ルーマニアの首都ブカレストは治安の悪い町だ。わずか2日間で「スリ」と「偽警官」と「ぼったくりタクシー」に遭遇した。
「ブルガリアと言えばヨーグルト」と反射的に答えてしまうぐらいに、日本人のブルガリアに対するイメージは貧弱だ。
ブルガリアでは「イエス」のときに首を横に振り、「ノー」のときには首を縦に振る。国際的にも珍しい習慣だ。
シリア人は勤勉ではない。アラブの日常はマイペースだ。それが彼らの親切さやもてなしの心を育んでいる。
ダマスカスやアレッポは町工場巡り楽しい。旧市街の路地裏に水パイプや食器や刃物を作る職人街を訪ねた。
どの子も手足がすらりと長く整った顔立ちをしていた。外の強い日差しにも負けない輝きを持った女の子達だった。
多くのヨルダン人は親が決めた相手と――たいていは自分のいとこと――結婚する。でもイマダブは日本人を選んだ。