質問:ニート・フリーターについて

はじめまして。こんばんは。
最近になって偶然「たびそら」を発見して、色々見ては遊んだりしています。
始めに私の簡単な自己紹介を。年齢は21歳のフリーターでプライベートな夢は世界を旅して色々見てみたいと思っている奴です。
 
と言っても最近はこのまんまフリーターじゃまずいよなぁ・・・と就職活動なんかしてあれが無いとダメ、これも無いとダメと焦燥感に煽られながら狭い日本で右往左往している若者です。
 
さて、本題の質問です。
私を含む、最近はフリーターやニートと言った人が増えてこの先どうすればいいんだろと悩んでいる人が多いと言われています。
 
初めて旅に出る時と同様、最初の一歩を踏み出せずにいる人が多いと思っていますが、若者バッシングの言葉として定着していますね。
レールに乗れず、仮に乗って仕事得ても毎日過労とストレスの連続。どっちが豊かでどっちが幸せなのか。
 
三井さん自身はこういった人の増加や今の日本の社会にどういう印象を持ち、どのような意見を持っているのでしょうか。是非、聞いてみたいです。
 
 

三井の答え

 僕は25歳の時に、それまで勤めていた会社を辞めました。自ら進んでニートになったわけです。
 
 僕が会社を辞めた理由はいろいろとあるけれど、簡単に言ってしまえば「自分が本当にやりたいことをやってこなかった」という事実に気が付いたからだったと思います。成功しても失敗しても、「やれるだけのことはやったんだ」という手応えのようなものが、僕には欠けていた。何となく流されるままに生きていたんです。
 
 会社を辞めるときに、「5年間は好きなことをやろう。そして30歳になったときに上手く行っていなければ、また違う道を探そう」と決意しました。
 
 ずいぶんアバウトな決意でしたが、まぁなんとか30になった時点で、この道で食べて行けそうだという手応えを得た。だから今もこうして旅をしながら写真を撮っているのです。
 
 今から振り返ってみれば、ニートだった数年間は僕にとって必要な時間だったと思います。だから僕は「ニートはダメ」という決めつけには反対します。数百万人もいる人間を、一括りにできるわけがないからです。
 
 ある時期、特に二十代の前半をニートやフリーターで過ごすことは、特別悪いことではないと僕は考えています。ニートであろうがフリーターであろうが会社勤めであろうが、本人が「生き生きとしている」状態であれば、それでオッケーなんじゃないかと思うのです。どこに属しているのか、収入がいくらあるのかは、たいした問題ではない。
 
 僕は今、個人営業の自由業者として生計を立てていますが、会社を辞めないでサラリーマンを続けていたら、今よりも多くの収入を得ているだろうと思います。でも、そのことについて特に後悔したことはありません。
 
 僕は安定した収入と引き替えにして、自由を手に入れたんだと思っています。そして自由であることは、僕にとってもっとも大切なことなのです。
 
 もしあなたが「俺はフリーターだけど生き生きと暮らしている」と胸を張れるのなら、まったく問題ありません。そうでないのなら、そうなれるような道を模索するべきです。本当にやりたいことを実現できる方法を探ってみてください。
 
 いずれにせよ、あなたはまだ21歳と若いのだから、それほど焦る必要はないと思いますよ。