ミャンマーを旅し始めてから2週間が経った。毎日、多くの笑顔に出会いながら、前へ前へと進んでいる。ほんと、ミャンマーって素敵な国だ。
ミャンマーは猫をよく見かける国だが、ここまでたくさんの猫が集まっているのは珍しい。毎日決まった時間に、近所の野良猫たちにエサをあげているらしい。特に猫好きってわけでもなさそうだ。「生きとし生けるものに食べ物を分け与えるのが徳を積むことに繋がる」という仏教的精神なのかもしれない。
明石南の田中さん。あなたが着ていた体操着(?)は今、ミャンマーの農村で白い髭を伸ばしてムスリム帽を被ったおやじさんが着ていますよ。
ミャンマーで見かけた日本製の軽トラック。これって「世界の出光」の誤植だと思うんだけど、これはこれで意味が通っているのがすごいですね。「世界を出光る」。なんとなくグローバル化への気概みたいなものを感じます。
市場で出会った、なにげにオシャレな少女。顔には日焼け止めのタナカを塗り、生花を編んで髪飾りにしている。
僧院で暮らす少年僧。貧しい農家に生まれた子供が、親元を離れて僧院に預けられ、学校に通っている。見習い僧として生活していれば、食いっぱぐれる心配はないし、教育も受けられる。ミャンマーにおける僧院は福祉施設としての役割も果たしている。
お米を油で揚げたお菓子「カオニェンチョウ」を作っている工房で働くのは女性ばかり。みんなとてもにこやかで、「これ持って行きなさい」と一人では食べきれないほどのおせんべいをくれるのだった。
久しぶりに聖地ポッパ山に行った。バイクでそばを通りすぎただけで登らなかったけど。相変わらず異様な形の山だ。17年前にここに登ったときは、まだピックアップトラックを乗り継いでしかいけなくて、「秘境の聖地」といった趣だった。そのときは、麓の洞窟で修行している僧侶ウィザヤと知り合いになって一晩泊めてもらった。残念なことに彼はもう亡くなってしまったが。
ミャンマーの食べ物
シャン・カウスエはゴマの風味が効いた甘辛いタレでいただく麺料理。要するに汁なし坦々麺です。とても美味!
豚肉の脂身と野菜を油と香辛料であえたもの。麺料理を頼んだつもりが、こんなのが出てきた。不思議に美味しい。500チャット40円。
朝食の定番といえばモヒンガー。そうめんのような細麺に、ナマズでダシを取ったスープをかけて、ゆで卵や煎餅のかけら(?)などの具をのせて食べる。油もスパイスも効いていない優しい味だ。700チャット(60円)
ランチは田舎町に食堂でミャンマー料理。豚肉のカレーとナスの油煮込み、二種類のスープにその他諸々の皿がついて1000チャット(80円)。驚くほど安い。そして美味い。なおかつ食べ放題。ミャンマーすげぇ。
ミャンマーのカフェでコーヒーを頼むと、通常これが出てくる。インスタントコーヒーにミルクと砂糖を混ぜたコーヒーミックスだ。甘ったるくて美味いわけじゃないが、これしかないので仕方がない。
街中のカフェで、揚げパンをコンデンスミルクがたっぷり入った甘いミルクティーに浸していただく。揚げたてなのですごく美味いが、カロリーは高そうだ。全部で400チャット(30円)。
「目力が強く」「モテることを意識せず」「加齢を恐れない」渋すぎるイケメンたちが多数登場。汗と埃にまみれて働く男たちの一瞬の輝きを捉えました。
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