ミャンマーは仏教に篤い国だ。どんな小さな村にも必ずパゴダ(仏塔)と僧院があり、僧侶たちが共同生活を送っている。そんな仏教に根ざしたミャンマー人の暮らしぶりをまとめました。
ミャンマー第二の都市マンダレーで、托鉢に回る尼僧の姿。ピンク色の袈裟を着た女の子たちに、街の人がお米を寄進する。仏教に篤いミャンマーでは、在家信者が出家者を支える仕組みが確立している。
僧侶の街ザガインにたたずむ白亜のパゴダは青い空によく映えていた。ザガインには数百もの僧院があり、1万人近くの僧侶が静かに暮らしている。
マンダレーにある僧院で、サッカーに興じる少年僧。仏門に入ったとはいえ、そこは遊びたい盛りの子供たち。暇な時間にはサッカーや携帯ゲームに興じている。
あどけなさを残した見習い僧。はにかんだ笑顔がかわいかった。
マンダレーは、大理石の仏像づくりが盛んだ。髪の毛を金色に染めた今風の若者たちが、昔ながらの方法で仏像の表面を研磨する。そのギャップが面白かった。
マンダレー郊外で、大理石の仏像を作る職人。電動カッターでおおまかな形を整えてから、ノミやヤスリで細部を彫っていく。全身が白い粉まみれになる過酷な仕事だ。
彫っている本人まで石仏のように真っ白になっていた。
大理石の仏像を作る職人。完成した仏像はミャンマー各地の寺院に納められ、祈りの対象になる。
マンダレーにあるエインドーヤー・パゴダの参道で、うちわを作る職人。お寺や僧侶の名前が印刷されたオリジナルのうちわを、オーダーメイドで作ってくれる。得度式や法事の際にお寺に奉納されるようだ。
お坊さんが持つうちわを作る男。オリジナルの名前入りうちわを作るためのスクリーンを描いている。大きなパゴダの境内には、こうした仏教グッズを製作・販売する店がいくつも並んでいる。