はたらきものの歩く姿は、それだけで絵になる。
重い荷物を担ぎながら、どこまでも歩いていく人々の姿を追った。
 

クワを担いで田んぼのあぜ道を歩く男。トラクターがあまり普及していないミャンマーでは、農作業は牛と人の手が頼りだ。(ミャンマー)
 

オリッサ州に住む少数部族の女が、大きなタライを頭に載せて歩いていた。タライの中身は土。畑仕事に使うようだ。夕陽が彼女の影を長く引き延ばしていた。(インド)
 

森で集めてきた薪を頭に載せて村まで運ぶ女たち。少数部族の村では、今でも薪が主な燃料として使われている。(インド)
 

船で運ばれてきた石炭をカゴに入れて運ぶ女たち。石炭はレンガ工場などで燃料として使われる。(バングラデシュ)
 

インド東北部メガラヤ州にある炭鉱で、石炭を運び出す男たち。石炭は原始的な方法で採掘されていた。まず地面に深い縦穴を掘り、その穴の底に人が降りていってツルハシで石炭をかき出していくのだ。(インド)
 

ラジャスタン州に住むガラシア族の女性は、前掛けのついた独特の衣装を普段着にしている。(インド)
 

森に薪を取りに行く女たち。急な山道を上ったり降りたりしているのに、彼女達のペースは少しも乱れない。村から森まで1時間歩き続け、籠に薪を満載してから村に引き返す。大変な重労働だ。(ネパール)
 

家畜にやるための草木を集めて運ぶ女。(ネパール)
 

東ティモール西部の町スアイ・ロロで見かけた不思議な行列。上半身裸の男たちが腕を組み、一列に並んで歩いていた。(東ティモール)
 

おおぜいの男たちがトラックで運ばれてきたセメント袋を倉庫の中に運び込む作業していた。男たちは全身埃まみれになりながら働いていた。空気中を漂う細かな埃がとても印象的な光の効果を生んでいた。(インド)
 

市場でタマネギを運ぶ男。長年の肉体労働で作られたがっしりとした体格がカッコいい。(インド)
 

石切り場で働く女性。見るからに重そうな一枚岩を頭の上に載せ、バランスを崩さないように注意しながら、思いのほか早足ですたすたと歩いていく。(インド)
 

竹でできたカゴをサイカーで運ぶ男。そんなに載せなくても・・・(ミャンマー)