11月16日、いよいよ「渋イケメンの世界」が発売されます。2年間の旅の集大成。汗と埃にまみれた男たちの痺れるほどカッコいい姿をぜひご覧ください。

「渋イケメンはどこにいるの?」と聞かれることがありますが、渋イケメンが集まる特定の場所というのは(たぶん)ないと思います。どんな国にも、どんな地域にも、だいたい一定の割合で渋イケメンがいる。まんべんなく広がっているイメージです。

強いて言うなら仕事場ですね。肉体を酷使する労働の現場には、渋イケメンがいる可能性が高い。
顔や体がどんなに汚れていようとも、彼らの輝きはすぐにわかります。立ち居振る舞いや所作の中に、男の美学が感じられる。その瞬間を捉えるのです。

 

india17-00196インドには「渋イケメン」が満ちあふれている。市場でリキシャを引いて荷を運ぶ男が向けてくれたさりげない表情が渋い。男の面構えだ。

 

india17-07468インド南部オリッサ州で出会った渋イケメン。井戸から伸びたパイプが男を丸く囲んでいたのが面白かった。思わず「いいね!」って言いたくなる構図だった。

 

india17-47877インド西部グジャラート州にあるサリー工場では、職人たちがスクリーンプリントの技法を使って、サリーに柄を転写していた。薄暗い工場の中で、黙々と働く後ろ姿がカッコいい。

 

india17-56030商売の合間にインスタントコーヒーを飲んで一服する市場の男。何気ない佇まいが素敵だ。

 

india17-47619インド西部グジャラート州にあるサリーのプリント工場で働く男。色鮮やかなサリーの柄を染める仕事は、地味で目立たない作業の繰り返しだ。

 

india17-21731野菜や雑貨を街で売り歩く行商人が、台車に座って一休み。白い帽子と長く伸ばしたヒゲから、敬虔なムスリムだとわかる。

 

india17-11341インド南部チェンナイの鉄工所で働く男が、仕事の手を休めてこちらを見つめる。表情が実に渋い。

 

my16-21814葉巻タバコを吸うロヒンギャの男。顔に刻まれた皺の深さが、彼らが置かれた環境の厳しさを物語っている。それでも彼らは生きていく。自分たちが生まれた土地で。

 

india17-49650インド南部タミルナドゥ州のアルミ食器の研磨工場で働く男たち。飛び散ったアルミの微細な粉が、男たちの服や体を真っ黒く汚している。

 

india17-48899一瞬、アミターブ・バッチャンが現れたのかと思った。インドを代表する俳優が下町の鉄工所で働いているわけないよね、もちろん。それにしても渋イケメンだ、この人は。

 

写真家・三井昌志の9冊目の著作『渋イケメンの世界』が11月16日に雷鳥社から発売されます。2年前に出版し、好評をいただいた『渋イケメンの国』の続編となる写真集です。
「目力が強く」「モテることを意識せず」「加齢を恐れない」渋すぎるイケメンたちが多数登場。汗と埃にまみれて働く男たちの一瞬の輝きを捉えました。
 
・出版元:雷鳥社 ・定価:1600円(税別) ・A5判変型 ・160p
 
書店販売に先駆けて、WEBで先行予約を開始しました(初回発送は11月8日を予定)。
ご注文は「たびそら通販部」からどうぞ。新作ポストカード3枚と著者サインも付けてお届けします。