座席に置かれた荷物として振る舞う―これが退屈な長距離バスの旅を耐え抜く一番の方法だ。
生も死も聖も俗も飲み込んだガンガーの流れの側で、これからも毎日死体は焼かれ、黒い煙を上げ続けるだろう。
ホーリーは子供達にとって(一部の大人達にとっても)イタズラが許される大騒ぎの一日になっていた。
彼女には特別なオーラがあった。この子に会うために何日間も歩いてきたんだ、とさえ思った。
「教育の遅れ」と「人口増大」と「環境破壊」はネパールだけではなくアジアに共通する課題だ。
暑くも寒くもなく、休耕期で仕事の少ない3月は、ネパールの農家にとって一番の結婚シーズンなのだ。